選手インタビュー
Vol.6 バサジィ大分 #4 小檜山 譲 選手
09.03.25更新
F TALK Relay Interview Vol.6
バサジィ大分 #4 小檜山 譲 選手
on the pitch

―――比嘉リカルド選手からの紹介です。彼との接点はどんなところにあるのですか?
 沖縄県のFC琉球で一緒にサッカーをプレーしていました。住んでいる家も近かったので、車がないときは乗せてもらって練習に行ったり、ご飯もよく一緒に食べにいきました。そういえば、車も彼から譲り受けました(笑)。

―――小檜山選手からみて、比嘉選手はどういうプレーヤーですか?
 非常にパスがうまい選手で。サッカーではフリーキックの名手で通っていて、それはすごかったですね。雨の日なんかは室内練習でミニゲームをやったりしましたけど、フットサル的な細かいプレーが見られました。当時はブルノ(畠山 ブルノ タカシ)もいたので、2人で細かいプレーをしていたのを覚えています。

―――比嘉選手は、FC琉球当時は、フットサルの活動があるとチームを離れるという事情があったわけですが、その点は周りの選手はどう思っていたんですか?
 ポジションはトップ下で、チームの中心選手だったので、フットサル日本代表の活動で抜けられたときは、結構痛手ではありました(笑)。ただ、全日本フットサル選手権大会のときなどは、チームの活動時期とは重なっていなかったので大丈夫でしたけど。

―――では、ここからは小檜山選手の話を聞かせてください。埼玉県出身なんですよね?サッカーを始めたのはいつごろからなんですか?
 小学校2年生のときですね。地元の少年団で始めて、中学は部活でプレーしてました。このとき埼玉県の南部の選抜に選ばれたりして、高校は武南に進みました。ポジションは左サイドバックですね。武南では2年生の途中から試合に出ていたんですけど、3年生の夏のインターハイのときにケガをしてしまって、国体にも出る予定だったんですけど出られず、決まりかけていた大学への推薦もなくなってしまったんです。

―――あら、あら。
 どうしようか? サッカー辞めようかなとも思ったんですけど、やっぱり好きでしたし。卒業後は、武南クラブというOBチームがあったので、そこでプレーしていたんですが、その中の先輩に誘われてフットサルをやったり、サッカースクールのコーチをやったりしました。
 それからアルゼンチンにサッカー留学できるチャンスがあって、ボカ・ジュニアーズで1年間やりました。

―――アルゼンチンでのプレーはいかがでしたか?
 僕には結構合っていたというか。それに勉強になりましたね。言葉もそうですし、環境もそうだし。1年やって帰る気はなかったんで、やれるなら続けようと思っていたんですけど、いい契約がなくて帰国することになりました。帰ってきてからは、また同じような生活になりました。

―――埼玉でのフットサルは、どのような感じでプレーしていたんですか?
 埼玉県はフットサル場がすごく多いんです。自分の実家の近所にも3〜4箇所ありますから、ボールを蹴るには困らない環境でした。それで知り合いが多いので、いろんな人からいろんなフットサル場に誘われるんですよ。いわゆる個人フットサルってやつですね。僕はエンジョイでボール蹴るのが好きなので。
 それに、僕は声を出して場を盛り上げるのが結構得意なものですから(笑)、個人フットサルを盛り上げてくれないかという感じで、コートの知り合いに頼まれまして。それで他のうまい友だちを連れて参加するという。埼玉は比較的できる人が集まるので、楽しんでやれる感じですね。そういうところに小曽戸允哉も来ていました。

―――いわゆる「エンジョイレベル」ということではなくて、楽しんでいるんだけどハイレベルなわけですね。
 もう、僕らは参加したら魅せるのが至上命令みたいな感じでして。それで結構お客さんも入ってくれていたりしたので。「あそこの個人(フットサル)は結構レベルが高くて面白い」なんていうことは言われていたみたいです。僕はなかなか競技フットサルでは出せないんですけど、エンジョイなら・・・・・・。

―――もっとキュン、キュン、ワザを繰り出すんですか?
 ハイ、そうなんですよ(笑)。

―――得意なフェイントは?
 まあ、地味なフェイントなんです。大分の選手はみんな知っているんで、バレてて使えないんですが(笑)、そういうのがあります。……そうですね。だから競技フットサルじゃないほうをみてもらえれば、いいプレーしていると思います(笑)。まあ、それは冗談としても、自分の基盤はこのエンジョイフットサルにあると思っていますよ。ちなみにノブ(小曽戸允哉)も、エンジョイになると、さらに凄みが増します!

―――埼玉県フットサルリーグでは、プレーしなかったんですか?
 ミッドフィールド(MF)というチームで、試合には出させてもらっていました。当時高西クラッシャーズという強いチームに、名古屋の上澤(貴憲)さんがいて、ピヴォをやっていました。僕は後ろの選手だったから対戦することが多かったですね。それにインペリオというチームには、今の花巻でプレーしている選手たちが多かった。かなり楽しめましたね。あの頃の埼玉は、当時にしては結構いいレベルにあったのではないかと思います。

―――その後にFC琉球に行ったんですね?
 はい。当時チームにいた藤吉信次さん(ヴェルディ川崎などで活躍。現ニューウェーブ北九州)に、「サイドバックがいないから手伝ってくれ」と頼まれて、テストを受けてチームに入ったんです。まだチームがKyuリーグ(九州社会人リーグ)にいるときで、ちょうどJFLへ上がる入れ替え戦をやるというときでした。ここでは2年半くらいプレーしました。

―――で、この後にバサジィ大分に来たと。
 そうです。契約が満了になって、まだサッカーを続けようとは思っていたんですけど、今度は永井秀樹さん(ヴェルディ川崎などで活躍。現FC琉球所属。バサジィ大分GMも務める)に、「(バサジィ大分の)キャンプに出ろ」と誘われまして(笑)。

―――なるほど。他のフットサル選手にはあまりないコースですよね。
 そうなんですよね。自分が本格的に競技フットサルをやることになるとは、まったく考えていませんでしたから。自分でもビックリしているんですよ。

―――フットサルに対する戸惑いとか、サッカーへの未練なんかはなかったんですか?
 正直戸惑いはあったし、サッカーへの未練もありましたけど。ただ、せっかく頂いたチャンスで、「いい機会だな」と思ってスタートしました。結果的にはよかったと思います。今、フットサルに対する興味がすごく出ているし、1年間、まったくやれなかったというわけでもないですし。

―――それまで競技フットサルや、Fリーグにはどんな印象がありましたか?
 Fリーグ自体を観に行ったことがなかったので、どんな感じかはわからなかったんです。ただ、今季の大分の最初は、まだドリブル主体のフットサルという感じで、割とチームには入りやすかったですね。ドリブラーが多いので、自分はバランスを取って、行けるときは行くという形でした。
 監督として(館山)マリオさんが来てからは、アラからフィクソになりました。元々、自分でもしっくりくるのは後ろだと思っていたのでよかったですね。マリオさんにはフットサルをイチから教えてもらっているし、今は本当にいい勉強になっています。最近になって、いろいろと分かってきたことも多いので、マリオさんが1巡目からいてくれたらなあと思うことがあります。

―――本格的にフットサルをやってみて印象的なこと、サッカーとの違いなどは感じたりしますか?
 サッカーだとゲームなどいろいろやって、「ああ、練習が終わった!」という感じがあるんですけど、フットサルって考えることが多くて、動きの確認だけで終わっちゃったりすることもある。だから最初のうちは、「ああ、もう終わりか」みたいな(笑)。「もっとやればいいのに」とか思っていましたね。
  やはりフットサルはコートが狭いので、ボールを出したらすぐ動かないとスペースがなくなってしまう。サッカーって割と自由にできるイメージがあるんですが、フットサルは割と形が決まっていて、覚えることがいっぱいありますね。特にマリオさんはいろいろ持っているし、どんどん、どんどん新しいことを出してくるので、どんどん覚えないといけない(笑)。そこは大変ですね。

―――マリオさんが来てからチームが変わった部分というのは、どんなところですか?
 まずはディフェンス面が大きく変わったので、そこはかなり勉強になりましたね。最初の試合からかなりハマっていたのでよかったです。攻撃はドリブルを活かすためのパス回しということでやっているんですけど、やはりみんながうまく動かないといいスペースができない。そのへんは、まだこれからなのかなと。

―――逆に1年目からこれだけ活躍できたのは、サッカーから何かを活かしている面もあったかと思うのですが。
 とにかく、1対1には負けないようにしようと。それは攻撃でも守備でもそうですけど、そこはサッカーもフットサルも変わらないので、そこだけは負けないようにと思ってこの1年はやった感じですね。

―――Fリーグでいろいろな相手と対戦してみての感想は?
 自分は後ろにいるので、相手のピヴォの選手と対戦することが多いんですけど、やはりボールが収まる相手にはすごくやりづらい部分もありましたね。例えば、町田のジャッピーニャ選手とか。あとは浦安の稲田祐介選手ですね。遠くからでもどんどんシュートを打ってくるので、やりづらかった。

―――反対に、これは抑えたぞ!という選手はいますか。 ゴリゴリくるタイプは結構得意なんじゃないですか?
 そうですね。サッカーを土俵にしていたこともあって、そういった押し合いは得意ですね。やりやすいというか。でも、結果が出ていないので、誰を抑えたとは言えないですね(笑)。

―――今季、印象に残っているゲームというのはありますか?
 やはり、広島でやった浦安戦(2009年1月10日、Fリーグ2008第16節)ですかね。残り3秒で逆転して勝ったゲーム。浦安とはいつもシーソーゲームみたいな感じで、何だかんだ負けていたので、あのときは何としても勝とうということで、みんなで一丸となっていた感じがありました。盛り上がりましたし、楽しかったですね。

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