Road to COLOMBIA vol.10 『Fリーガーの成長が日本フットサルのレベルを押し上げる』

16後呂

名古屋オーシャンズが連覇を懸けて臨んだAFCフットサルクラブ選手権イラン2015は開催国イランのタシサット・ダリャエイの優勝で幕を閉じた。アジアのフットサルのレベルが年々向上し、国内リーグでは無傷の14連勝を誇る名古屋でさえ、タイトル獲得は簡単ではないということが示された大会だった。

ペスカドーラ町田vsフウガドールすみだの東京ダービーは、2位町田と3位すみだの上位対決でもあった。プレーオフ進出を目指すチームとして、双方が重要な位置づけであると考えていたこの試合。試合開始直後から両者がそれぞれのセットや戦術の良さを生かしゴールを狙うも、決めきれないまま10分が経過する。そんな中、均衡を破ったのは町田10番ボラ。今季9得点目となるゴールで1点をリードする。すみだのセットプレーからオウンゴールを献上し、前半を同点で折り返した町田だったが、負傷による離脱から復帰したばかりの町田4番後呂康人がキックインに素早く合わせたシュートがゴールに突き刺さり勝ち越すと、リードを守りきり勝利。中断前最後の試合をいい形で終えた。

エスポラーダ北海道vsヴォスクオーレ仙台は1-0で北海道が勝利した。序盤から積極的に攻撃を仕掛ける北海道だったが、仙台GK村山竜三の好セーブに阻まれ前半を0-0で折り返す。迎えた後半、オーシャンカップ・神戸フェスタでの活躍も記憶に新しい北海道9番十川祐樹がロングシュートを決めると、この1点を守りきり試合終了。エスポラーダ北海道は2014/2015シーズン第28節 vs デウソン神戸戦(1月18日)からホームゲーム10戦で無敗を誇っている。今シーズンは1点差の試合での戦績が5勝3分1敗。16節終了時点で1試合平均2.1失点と安定した守備力が、現在3位という順位を支えている。

また、今節はデウソン神戸vsアグレミーナ浜松戦で浜松が今季初勝利を収めた。未だホームでの勝利がない浜松だが、このままの勢いで成長し、ホームでサポーターと喜びを分かち合う日も遠くないだろう。リーグ全体がレベルアップすることがフットサル日本代表のレベルアップにもつながる。来年のAFCアジア選手権、そしてコロンビアでのフットサルW杯に向けて、選手一人一人がFリーグを成長させていってほしい。