町田セントラル2日目レビュー:北海道がすみだに快勝、最終試合は劇的な幕引き

町田市立総合体育館で開催された町田セントラル。今季最終節のセントラル2日目も3試合が行われた。

”らしさ”を見せた北海道がすみだに快勝

エスポラーダ北海道 5 – 1 フウガドールすみだ
Watch Star of The Match : 穴田 涼


北海道の攻撃が爆発した。前半立ち上がり、すみだは運動量多く攻撃を仕掛ける。およそ2分半でセットを交代するなど、総力戦で臨むことを覗わせた。そのすみだの攻撃をしのいだ北海道、まずは前半5分にFP穴田涼のゴールで先制する。11分にはFP十川祐樹が、12分にはFP室田祐希が追加点。すみだもFP宮崎曉と太見寿人のコンビネーション、セットプレーなどで好機を作るが、3点目を決めた直後から守備に注力した北海道。小野寺隆彦監督が身振り手振りを交え「ディフェンス!」と声を上げると、その声に呼応するかのようにFP本田拓磨が体を張ったブロックを見せる。3点を追うすみだはGKを大黒章太郎から清家大葵に代えて後半に臨んだが、開始3分足らずで北海道のFP室田翔悟とFP室田祐希が兄弟ならではの連携を見せ、穴田がこの日2点目となるゴールを決める。29分には本田がドリブルで切り込み放ったシュートのこぼれ球にFP堀米将太が素早く反応してゴール。リードを5点に広げた。幾度となくチャンスを作っていたFP清水和也が1点を返すも、すみだの追撃は及ばずタイムアップ。前日の府中アスレティックFCのプレーオフ進出により、今季のプレーオフを逃した北海道だったが、北海道らしさを失うことなく試合終了まで闘志を見せつけた。

33穴田

2点リードも追いつかれた大分、町田が地元開催の意地を見せる

バサジィ大分 2 – 2 ペスカドーラ町田
Watch Star of The Match : 後呂 康人


前日の府中の結果によりプレーオフ進出の可能性が消滅した大分は、初めてのセントラル開催となる地元の町田と対戦した。序盤から町田の岡山孝介監督は「絞れ!」「サポート!」と細かくポジションの指示を出す。セットプレーやミドルレンジのシュート、リーグ最少失点を誇るGKイゴールがハーフラインを越えて攻撃に加わるなど多彩な攻撃パターンを見せる町田だったが決めきれず、先制したのは大分。FP藤川朋樹がGKとの1対1を制してゴールを決める。失点後も町田は果敢に攻撃を仕掛けるが、FP滝田学のキックインをファーで受けたFPボラのシュートは大分FP芝野創太がブロック。同じく滝田のCKからボラがシュートを放つが、大分FP森村孝志がブロックと、ゴールを割らせない。1点を追う展開の町田は、前半のセカンドセットで後半立ち上がりを戦う。滝田のシュートは大分GK檜山昇吾の肩に弾かれ、滝田からパスを受けたFP原辰介が逆サイドに折り返すもFP中井健介に合わせることができない。23分には大分FPディドゥダが追加点を挙げ2点のリードを奪われた町田は26分、FP篠崎隆樹のCKをファーで受けたFP後呂康人がグランダーシュートを放ち1点差に迫る。29分、ゴール前での攻防に苛立ちを見せた大分FP仁部屋和弘が立て続けに警告を受け退場。チームファウルが6つとなった大分は第2PKを献上してしまう。GK檜山が反応したものの、篠崎がこれをしっかり決めて2-2の同点。ベンチで戦況を見守る大分GK青柳佳祐からは「まだ負けていない」と幾度となくチームメートを鼓舞する声が上がったが、両者追加点を奪えないままタイムアップ。シーズン最終戦を引き分けで終えた。

33金山、後呂、本田

残り1秒の同点劇。シーズン最終戦は劇的な幕引き

湘南ベルマーレ 2 – 2 デウソン神戸
Watch Star of The Match :森 脩


シーズン最終戦にふさわしい、フットサルらしさを感じさせる試合となった。まずは神戸が攻勢に出る。FP鈴村拓也のロングパスやFP森脩のCKからFPロドリゴが積極的にシュートを放つも決めれきれない。対する湘南は出場停止の小野大輔に代わり、FP鍛代元気がスタメン出場。FP安藤良平、刈込真人といった主力、弱冠17歳ながらレギュラーとして定着しているFP植松晃都がこの試合でも積極的に攻撃を仕掛けるが、神戸GK冨金原徹の好セーブに阻まれこちらも決めきれない。拮抗した展開がつづき、0-0のまま前半を終えた。後半立ち上がりは神戸ペース。その神戸の連携ミスから湘南は決定的なチャンスを迎えるがこれを生かせない。25分には神戸FP相井忍が強烈なFKを直接決めて先制。しかし32分にゴール前の混戦から鍛代が同点ゴールを決めると36分にはこの日右サイドから再三チャンスを作っていたFP大德政博が逆転弾。残り3分を切り、鈴村をGKにパワープレーを仕掛けた神戸は、幾度となくチャンスを作るも得点を奪うことができない。このまま試合が終わるかに思えたが残り1秒、森が放ったシュートが湘南FP3人の間を縫いゴールに突き刺さり2-2の同点で試合終了。2015/2016シーズン最終戦は、劇的な幕引きとなった。

33森、相井

リーグ戦全198試合を終えたFリーグは年明け早々にリーグ戦上位5チームによるプレーオフを行う。最終戦の興奮冷めやらぬ町田で1st、2nd Round、リーグ戦1位の名古屋オーシャンズのホーム・名古屋でFinal Roundを開催。新年も熱戦に期待したい。

プレーオフ 1st Round、2nd Round チケット情報:http://www.fleague.jp/ticket/central/playoff/
プレーオフ Final Round チケット情報:http://www.fleague.jp/ticket/central/playoff-final/