2015/2016フットサルシーズンを終えて

  • カテゴリ:その他
  • 配信日:2016.03.26

Fリーグ2015/2016シーズンは、タイトルも新たに“SuperSports XEBIO Fリーグ”として、昨年5月2日に開幕。8か月の長丁場を経て、1月のプレーオフで無事終了することができました。スポンサー、関係者、なによりFリーグやフットサルファンのみなさまにご支援に深く感謝申し上げます。お礼が遅くなり大変申し訳ございませんでした。

そして、フットサルの2015/2016のシーズンは、AFCフットサル選手権による中断後、全日本フットサル選手権をもって再開。3月13日のペスカドーラ町田と名古屋オーシャンズの激闘をもって終了しました。

それにしてもAFCフットサル選手権での敗退は、本当に残念なことです。日本のフットサルに与えるマイナスのインパクトはあまりに大きいものです。
Fリーグに支えられる日本フットサルの基礎力は相変わらず世界レベルであると信じています。しかし、代表選手の全員がFリーグの選手あるいは元選手であることを考えると、Fリーグとしてもアジアでの敗退の痛手を癒しつつも日本代表への繋がりについてしっかりと分析し、これからのFリーグの盛り上がり、強化策等を再構築していきたいと思います。
強いフットサル復活は使命です。Fリーグは、日本サッカー協会と連携をとりつつ日本のフットサル発展をこれまで以上に担っていかなければならないと固く決心します。

振り返ってみると、国立代々木競技場第一体育館での開幕セントラルでは、フットサルを楽しんでいただくと共にフットサルと音楽の融合にもなりました。日本における大のフットサルファンであるナオト・インティライミさんに来ていただき、会場でミニコンサート。オフィシャルソング(Brave)も提供していただき、新たなフットサルの楽しみ方を見つけました。
その後、名古屋、小田原、町田でセントラルを開催しましたが、いずれも地元のフットサルやサッカー関係者、街の方々の大きな協力を得て、多くの方に楽しんでいただいたのが印象的でした。

シーズンを通じて24万人の方々にご来場いただいたのは、嬉しい限りです。ご来場いただいた、また、テレビやインターネットでご観戦いただいたみなさま、ありがとうございました。

一方、AFCフットサル選手権がFIFAのフットサル・カレンダー設定に伴いこの2月の開催となり、とてもあわただしいシーズンにならざるを得なかったことはマイナスでした。5月の開幕は多くのフットサルファンに馴染みがなく、その後の日程も厳しいものになってしまいました。特に各クラブホームの試合では、窮屈感を醸し出してしましまい、深く反省をしています。この反省を活かし、今後は仮に2月に海外の大きな大会があったとしても、フットサルファン、関係者にご迷惑のかからないような日程づくりに心がけます。

7月には、Fリーグカップである「SFIDA Fリーグオーシャンカップ・神戸フェスタ2015 supported by LIFEGUARD」を開催しました。台風も来て、お客様をはじめ多くの方に大変な目を合わせてしまうことになりましたが、Fリーグのチームは海外のチームと対戦するなど、大きな経験を積むことができました。神戸市、公益社団法人兵庫県サッカー協会、NPO兵庫県フットサル連盟のご支援、共催に感謝申し上げます。

“応援.COM”によるライブストリーミングやJ SPORTSによる放送、加えて、“素敵なゴール集”などYouTubeを用いた映像配信、さらには加藤未央さんがFリーグ報道官となって様々にFリーグについて発信するなど、日頃からのFリーグファンのみならず、多くのみなさまにFリーグを知っていただく機会の創出ができているなと思います。
試合内容については、2007年の開幕以来最多となる1,162ゴールを記録(平均 5.87ゴール/試合)。その一方、1試合あたりのファウル数が12.3、警告数は1.94と、開幕以来最小になるなど、魅力あるエキサイティングな、しかしフェアでクリーンなフットサルが展開されるなど、Fリーグが目指す “5つのF:Fair、Fight、Fun、Friend、Future“が具現化されているなと感じます。
また、2シーズン振りに新人賞を表彰することができたことも嬉しいことです。将来を感じました。フウガドールすみだの清水選手は、新人賞に値するプレーをしてくれました。もちろん清水選手だけではありません。10代や20数歳の選手がベテランと融合してこれまで以上にエキサイティングなFリーグを創ってくれるに違いありません。今後とも“若さ”に注目していきたいと思います。

リーグ戦もさることながら、プレーオフでの戦いにも目が離せませんでした。町田で行ったプレーオフは、年間5位の府中アスレティックFCがホームのペスカドーラ町田を破ると、昨年のシュライカー大阪と同じく下剋上で2試合を制し、1位でリーグ戦を終えた名古屋オーシャンズとファイナルを戦いました。
そこは、これまで8回の優勝を誇る名古屋オーシャンズ。オーシャンカップで苦杯を舐めた府中アスレティックFCを相手に技術レベルの高いフットサルを展開し、しっかりと勝ち抜き、開幕以来Fリーグカップを手放すことなく、名古屋の地に確保しました。本年7月にタイで開催されるAFCフットサル・クラブ選手権で日本フットサルの力を示してくれると信じています。
9連覇という事実が名古屋オーシャンズの強さを示しています。しかしながら、オーシャンカップでは府中アスレティックFCが、また、全日本フットサル選手権ではペスカドーラ町田がそれぞれの頂点を極めています。Fリーグの試合がこれまで以上に競争的で、エキサイティングになってきました。事実、全日本フットサル選手権1stラウンドではFリーグ各クラブが地域のクラブを寄せ付けない強さを示しました。

とは言って安穏としている訳にはいきません。日本がアジアで敗退ということも起こっています。国内において、さらなる激しい競争下で、どんな場であっても勝ち抜けるよう、しっかりと競技力を高めること。その高さで国内のチャレンジリーグ、地域/都道府県のSuperSports XEBIO Fリーグを牽引すること。そして、Fリーグをご観戦していただくフットサルのファン、サポーターのみなさまがこれまで以上にフットサルを堪能していただけるように邁進してまいります。

また、がんに侵されてもフットサルを諦めることなく、Fリーガーとして復帰した湘南ベルマーレの久光重貴選手とデウソン神戸の鈴村拓也選手が中心となって立ち上げた“フットサルリボン”。ふたりの頑張りには頭が下がります。昨シーズンもがんの啓発と小児がん患者支援を目的に募金活動の実施、Fリーグ選手によるがん啓発、小児がん患者支援のイベントや慰問活動を実施いたしました。今後とも様々な困難を乗り越えてスポーツを楽しめる環境を今後も作っていきます。

2015/2016シーズンは、ゼビオグループ各社にエグゼクティブパートナーとなり、都道府県、地域、チャレンジ、そしてFリーグをご支援いただき、心より感謝申し上げます。
同様、株式会社チェリオジャパン、株式会社イミオ、CLIMB Factory株式会社、西尾レントオール株式会社、ニチバン株式会社、読売新聞社の各社、関係者の皆様の今シーズンのご支援、ご協力に深く感謝申し上げます。また、今後ともFリーグ、日本のフットサルにご支援、ご理解をいただき、その発展、また、フットサルが我々の生活に根付き、多くの方々にフットサルを楽しめるような世界を作ってまいります。そして、これまで以上にフットサルの美しさをお見せできるようにいたします。よろしくお願い申し上げます。

2016/2017シーズンのFリーグは、6月11日(土)に国立代々木競技場第一体育館にて開幕します。これまで以上に、フットサルと会場でのエンターテイメントで楽しい時間を提供してまいります。新たなFリーグの姿は、近く発表いたしますので、楽しみにお待ちくだい。
ありがとうございました。

FリーグCOO松崎康弘

Fリーグが目指す5つのF
Fair : フェアで公正なリーグに
Fight: 日本最高峰の戦いを見せるリーグに
Fun: フットサルの楽しさを創造するリーグに
Friend: 仲間と喜びを分かち合うリーグに
Future: スポーツがともにある豊かな未来を作るリーグに