【日本代表】千葉でのトレーニングキャンプを終了

8月18日(火)から千葉県幕張市で行われていたフットサル日本代表候補合宿は、本日全日程を終了いたしました。
 
今回の合宿に参加したFリーグ所属各クラブの選手のコメントを紹介します。
 

<8月19日(水)>

平田 ネト アントニオ マサノリ選手(名古屋オーシャンズ)
―久しぶりにFリーグの舞台に帰ってきての感想は?
「率直に楽しみです。久しぶりのFリーグなので楽しみしかありません」
 
―期限付き移籍で得た経験をピッチでどのように表現していきたいですか?
「シンプルに結果です。アシストだったり、得点だったり、結果を出すことしかないと思っています」
 
―ポルトガルで身についたことや結果を残せたという手応えはありますか?
「得点の面ではボチボチですね。でも、監督にも言われましたがチームに求められたものは基本的にクリアできていた。なので、その点に関しては良かったと思います」
 
水谷 颯真選手(名古屋オーシャンズ)
―名古屋オーシャンズU-12からステップアップして、Fリーグ選抜を経てトップに昇格しての初招集。感想はいかがですか?
「正直に言うと、うれしいです。フットサル日本代表は名古屋に入る上で目標としてきましたし、名古屋では日本代表の試合も行われるので見てきました。名古屋でトップチームに入ることの次の目標がフットサル日本代表だったので、すごくうれしい気持ちです」
 
―初めての代表合宿を経験してみて感想は?
「長く呼ばれている選手もいる中で初めての合宿なので、今までやってきた選手はどんな感じで動けばいいか、セットプレーなども(理解していて)、何も知らない中で入る難しさはあります。でも、他のチームで活躍している選手と一緒に練習ができ、刺激になります。個人としては、充実しています」
 
―名古屋オーシャンズの選手や他のチームの選手とトレーニングをする中で参考にしている選手や盗みたいものはありますか?
「同じ左利きのポジションで目標としているのは、加藤未渚実選手(シュライカー大阪)です。それと年は1つ下ですが、中田秀人選手も(フウガドールすみだ)も左利きで、プレースタイルが似ているなと前から思っていました。なので、こうした方がいいんじゃないか、こういう風に考えているなど話をしています」
 
ピレス イゴール選手(ペスカドーラ町田)
―2016年に帰化し、初めてのフットサルW杯を目指す中で難しい病気にかかってしまいました。コロナ禍という難しい状況の一方で、W杯が延期になってことで出場するチャンスも出てきました。現在の心境はいかがですか?
「この病気のことは、入院するまで全く知りませんでした。インターネットで検索して、もうフットサルができないと思いました。もっと悪くなるかもしれない、と。でも、先生が早く見つけてくれて治療ができました。そこまで悪くならなかったのは先生のおかげです。最初に考えたのは、普通の生活ができるかということです。フットサルはまたプレーしたかったけど、まずは生活のためのことを意識しました。それで少しずつコンディションが戻ってきて、フットサルができるようになりました。まだパフォーマンスはどんなレベルか分からないけど、やってみよう、と。コロナウイルスが拡大していること、世界中でたくさんの人が亡くなっていることは、とても悔しく淋しいこと。自分にはW杯のチャンスがありますが、うれしいという気持ちではありません。ただ、今はチャンスがあるので、0の状態から120%を出していきたいです」
 
―入院中やリハビリ中、不安もあったと思いますが、支えとなったものはありますか?
「たくさんのメッセージをもらい、サポートをしてもらいました。チームメートなどもたくさんお見舞いに来てくれました。それがすごくありがたかったです。本当に大変なときに、病気と戦う力となりました。僕にとっては、本当にファンやみんなの声が力になりました。フットサルをまたプレーしたい、できる、できる、と」
 
―フットサル日本代表に改めて選ばれたことや、またフットサルができることをどう感じていますか?
「まだ試合がなく、どんなプレーができるか分からないでしょうし、今年は代表に選ばれないと思っていました。チームではすごくがんばっていますし、監督同士も話してくれているので、絶対にW杯でプレーしたいとも思っていましたが、本当はチャンスがなかったと思います。でも、選ばれたからにはいつも通り。僕はいつも、これが最後のチャンスだと思っています。年齢も上がっていますし、いいプレーができなければ若い選手が入ります。だから、110%の力を出さないといけないと思ってやってきました。そういう中で来年へのチャンスがきました。だから、120%の力を出します」
 

<8月21日(金)>

伊藤 圭汰選手(ペスカドーラ町田)
―どういったところがアピールできて招集されたと思いますか?
「オフェンスよりもディフェンスの部分で呼ばれているという感覚があります。オフェンスももっと精度を上げて、得点に絡むシーンを増やさなければいけませんが、全力でプレスにいったり、相手のピヴォに対してボールを入れさせないようにしたりという、守備での部分が大きいと考えています」
 
―代表メンバーの中では若く経験も少ないほうですが、合宿の中で参考にしている選手はいますか?
「代表でフィクソのポジションだと皆本(晃)選手(立川・府中アスレティックFC)はやはり、ディフェンスの面もオフェンスの面も学ぶ部分が多いです。あとは吉川(智貴)選手(名古屋オーシャンズ)。緩急のつけ方やボールの受け方は、一緒にプレーをしていながらも勉強になると感じています」
 
―新型コロナウイルスの影響で活動できない期間があった中、代表活動の再開やFリーグの開幕も決まりスケジュールがタイトになっています。今のコンディションと開幕に向けての意気込みをお願いします。
「コンディションは、チームの練習ができていなかったときに比べてだいぶ戻ってきているという感覚があります。自粛期間中、ボールが使えずチームで練習ができない期間は、コンディションを整えるのが難しかったです。その中でもコンディションの維持は意識をして取り組んでいましたが、いざ練習が始まったときはきつかったです。それでも今、チームの練習でだいぶコンディションは戻ってきて、こうして代表に呼んでもらえています。ですが、もう少し上がるな、という感覚もあります。Fリーグにに関しては、コロナの影響で開幕が遅れてしまっていますが、チームとしてやることは変わりません。若手主体で年齢の問題もありますが、全部の試合に勝つ意気込みで、チームを引っ張っていけるようにがんばりたいです」
 
内田 隼太選手(立川・府中アスレティックFC)
―JFA夢フィールドでの活動は初めてですが、施設の印象はいかがですか?
「完璧といいますか、サッカー場としても素晴らしいですし、アリーナがあることも素晴らしいです。ロッカールームやジムなども含めて、すべて僕たちのことを考えてくださっている、最高の施設だと思います」
 
―日本代表で意識する存在は?
「監督からもやはり、キャプテンの吉川智貴選手(名古屋オーシャンズ)のことはよく見ておけと言われています。フットサルはやはり、ピッチに出ているときは常に何かしらに関わるので、ボールを持っているときはもちろん、持っていないときのボールの受け方や、ディフェンスのポジション取りは重点的に見ています」
 
―W杯への思いは増していますか?
「もちろん、そうですね。W杯への想いは増しています。フットサルをプレーしている以上は、2021年のW杯出場は誰もが目指しているものだと思います」
 
堀内 迪弥選手(シュライカー大阪)
―久しぶりの代表活動ですが、その間に変化した点やプラスアルファで見せられる部分はありますか?
「最後に招集されたのは去年の7月でしたが、怪我をして参加できなかったので2年ぶりですね。久しぶりでしたが、代表のトレーニングはすごく強度が高いので、代表で自分が適応できるように、チームでも自主的にもずっとトレーニングをしていました。フィジカル的な面では前よりレベルアップしたと感じています。ですが、戦術的な部分やチームとしての戦いは、理解をするのに少し時間がかかっています」
 
―刺激を受けている選手や意識をしている選手はいますか?
「平田(ネト アントニオ マサノリ)選手や星翔太選手(ともに名古屋オーシャンズ)、森岡(薫)選手は意識しています」
 
―来年のW杯に向けて、代表定着への思いは?
「W杯出場を常に目標にしていますし、毎回、毎回、代表に参加しているときもリーグで戦っているときも全力で自分の実力を示せたらと思っています」
 
―自チームでのプレーが重要になると思いますが、その中で自身の役割や目標はありますか?
「選手も抜けましたし、外国人選手もいません。僕も年齢が上になって、チームを引っ張っていかないといけないと、責任を感じています。リーグでは昨シーズンの成績を越える3位以上をチームとして目指していますが、やはりタイトルを取りたい。22試合あるので25点は取って、得点王を狙いたいです。何かタイトルを取れるように、全力を尽くしたいと思っています」
 

<8月22日(土)>

加藤 未渚実選手(シュライカー大阪)
―7月末の合宿は怪我で辞退をされましたが、現在のコンディションはいかがですか?
「7月の代表合宿は、右足の怪我で辞退をしました。その後、個人的なコンディションとしては行ける予定だった2回目の合宿が中止になり、徐々に調子を上げていこうというところで、チーム活動の中で今度は逆足を怪我してしまいました。その時点では代表合宿は予定されていなかったので、Fリーグの開幕には間に合うだろうと思っていたんですけど、急遽3回目の代表合宿が行われることになりました。ちょっとタイミングが悪いな、と思ったんですが、2回連続での辞退は個人的にも不安があったので『コンディションに関しては全力で取り組めないですが』ということを伝えたら代表側も受け入れてくださったので参加させていただきました。なので、今回の最初の活動に関しては別メニューで、途中から徐々に練習メニューを増やしながら合流していくという形で、最後の2日間はフルで参加することができました。まだ完治というわけではないと思うので、しっかり予防をしながら開幕に向けても取り組んでいきたいと思っています」
 
―全日程を終えての感想はいかがですか?
「最初はチームでの活動はできずに、リハビリをしながら外から見ていました。練習ではゲームを主に行っていましたが、ベテラン組と若手組というか、招集歴の少ない選手が固まって紅白戦をしていました。それでも大差がつくことはなく拮抗していました。強度としてはすごく高く、充実した内容だったと思います。もちろん、長く呼ばれている選手からしたら、全試合で勝たなければいけないというノルマがあるので、負けてしまったことに対する危機感を日々感じながら過ごしていたんじゃないかと思います」
 
ー若手選手も増えてきていますが、印象に残った選手はいますか?
「一緒にプレーする時間は短かったのですが、伊藤圭汰選手(ペスカドーラ町田)はフィクソとしてプレーをし、いきいきとしていました。ディフェンス面ではチームとしてすごく助かるようなインターセプトもできますし、オフェンス面でもシュートを決めるシーンが何度かあったので印象に残っています」
 
フットサル日本代表の情報は公益財団法人日本サッカー協会公式サイトをご覧ください。