~北條初夏の陣 wz WARRIOR~ Fリーグオーシャンカップ2014 in 小田原アリーナ 見どころ
5月22日(木)~25日(日)にかけて、「~北條初夏の陣 wz WARRIOR~ Fリーグオーシャンカップ2014 in 小田原アリーナ」が開催される。7月に開幕を控えるリーグ戦を前に、各チームが今シーズン初のタイトルを懸けて戦う今大会の見どころを紹介する。
■絶対王者・名古屋、大会5連覇なるか
前 回王者の名古屋オーシャンズは、長らく正守護神を務めていたGK川原永光選手が退団。それでも、昨シーズンはGK篠田龍馬選手が経験を積み、今シーズンも ゴールマウスに鍵を掛けてくれるだろう。さらに、フットサル日本代表としてAFCフットサル選手権連覇に貢献した、昨シーズンのリーグMVPであるFP森 岡薫選手やFP渡邉知晃選手にも注目だ。リーグ戦8連覇を目指す絶対王者の名古屋が、大会5連覇に挑み、今シーズン最初のタイトル獲得となるか。
■継続路線の府中は悲願の初優勝を目指す
谷 本俊介監督が『夏の思い出』と振り返る前回大会は、決勝で涙を呑んだ。今大会はその雪辱を晴らし新たな『思い出』を作りたいところ。谷本政権2年目を迎え る中、FPダンタス選手とFP江口学選手が退団したが、キャプテンのFP宮田義人選手がケガから復帰を果たすなどチーム状態は上向きにある。また一発勝負 のトーナメントということもあり、フットサル日本代表としてAFCフットサル選手権連覇に貢献したFP皆本晃選手の経験が生きてくるだろう。
■5大会ぶりの優勝を目指す新生・大阪、地元で初優勝を狙う湘南
開 幕から4大会連続で決勝に進出し、2度の優勝を誇るシュライカー大阪だったが、前回大会は3位に終わった。今シーズンは元フットサル日本代表であり、昨 シーズンはU-22選抜監督を務めた木暮賢一郎監督を招へい。新たな大阪へと変化を遂げようとしている。また、長らくチームを支えたFP一木秀之選手がフ ウガドールすみだへと移籍した。攻守を支えてきたベテランの穴をいかに埋めるかにも注目だ。
前回大会4位の湘南ベルマーレが目指すもの は、当然、地元での初優勝だろう。今シーズンは、これまで2シーズン続いた相根澄政権に別れを告げ、伊久間洋輔新監督を招へいした。またFP市原誉昭選手 やGKクロモト選手を筆頭に多くの選手が退団するなど新たなスタートを切っている。フットサル日本代表としてAFCフットサル選手権連覇を経験したFP内 村俊太選手が、チームを牽引できる存在となれるかに注目だ。
■リーグ戦への足がかりとすることができるか
上記4チーム以外のFリーグチームは、6月に開幕するリーグ戦に向けて良いきっかけとするとともに、初タイトル獲得を目指したいところだ。
リーグ戦を2位で終えたバサジィ大分は、昨シーズンの勢いを今大会でも発揮したいところ。FP中村友亮選手ら主力数名が退団する中、新たなチームがどこまで戦えるか注目だ。
リーグ戦3位のバルドラール浦安は、全日本選手権でも3位に入るなどチーム力を見せつけた。しかし、チームを率いた岡山孝介監督が退任。さらに、FP田中智基選手が退団したものの、長く共にプレーした選手が多いため、継続力が試される。
最終節でプレーオフ進出を逃すなど、悔しいシーズンとなったリーグ戦5位のペスカドーラ町田は、主力メンバーが残留し、コーチには前浦安監督の岡山孝介氏を招へいした。初戦の相手が浦安だけに、岡山コーチの経験を生かし、まずは1回戦突破を目指す。
昨シーズン、後期は好調を維持していたリーグ戦6位のデウソン神戸は、FP稲田瑞穂選手が退団したものの、FP田中智基選手が復帰した。昨シーズンの良い流れを勢いに変え、カップ戦でのタイトル獲得に燃えているだろう。
リー グ戦は9位ながら、全日本選手権で準優勝とカップ戦での強さを見せつけたエスポラーダ北海道。FP仲村学選手、FP笠間慎也選手など主力が退団するも、 シュライカー大阪からFP本田拓磨選手を獲得した。小野寺隆彦監督も続投し、持ち味である勢いあるプレーを見せられるか。
2年目のシーズ ンも最下位という結果に終わったアグレミーナ浜松。しかし、保田健二朗監督の下、徐々に力をつけたチームに、GK川原永光選手(前名古屋)、FP中村友亮 選手(前大分)と2人の日本代表選手が加入し戦力は充実している。3年目のシーズンに懸ける思いを見せることができるか、注目が集まる。
■現在地を知る大会に
新シーズンからFリーグに参入するヴォスクオーレ仙台とフウガドールすみだにとっては、自分たちの現在地を知るための重要な大会となる。
初 めてのオーシャンカップ出場となるヴォスクオーレ仙台は、来月から開幕するリーグ戦に向けて、Fリーグのチーム相手に自分たちがどの程度できるかを示した い。また、かつてはJリーグのベガルタ仙台に所属し、『ミスター・ベガルタ』といわれたFP千葉直樹選手が、フットサル転向2年目でどれほどのプレーを見 せてくれるかにも期待がかかる。
一方のフウガドールすみだは、過去3度出場。これまでの実績を考えれば、十分に優勝を狙えるだろう。F リーグ参入記者会見でFP太見寿人選手は「(リーグ戦で)1番になることが目標」とコメント。その目標を達成するためにも、まずは前哨戦であるオーシャン カップで結果を残したい。Fリーグでも『フウガ旋風』を巻き起こすことができるかに注目だ。
■地域のチカラを見せられるか
地域リーグからは、昨シーズンの地域チャンピオンズリーグ準優勝チームであるファイルフォックス府中と、同大会第3位のミキハウスフットサルクラブが参戦する。
ファイルフォックス府中は、FP平山保彦選手(前浦安)、FP長尾龍選手(前湘南)、FP杉本聖和選手(前大分)など、昨シーズンFリーグでプレーした選手が在籍。FUTSAL地域チャンピオンズリーグ準優勝の力を発揮できるかに期待がかかる。
昨年も同大会に出場したミキハウスフットサルクラブは、浜松を相手に善戦するも1回戦敗退となった。Fリーグチームとの対戦を経験したFP田村達也選手やFP馬場知之選手らを中心に、今大会は勝利を目指す。