名古屋セントラル2日目レビュー:名古屋今季初のドロー、浜松は今季4勝目で最下位脱出へ

テバオーシャンアリーナで開催中の代々木セントラル。2日目の24日は5試合が行われ、会場が大いに盛り上がった。3日目の25日も第26節の5試合が行われる。

大阪の猛攻止まらず、2位町田に6-1で快勝

ペスカドーラ町田 1 – 6 シュライカー大阪
Watch Star of The Match : 佐藤 亮(大阪)


2日目の初戦、2位町田と5位大阪が対戦した。このカードらしい、激しい戦いが展開され、拮抗した前半は0-0で折り返す。後半も引き締まった試合が続くが、24分に加藤未渚実から田村友貴、佐藤亮と繋いで大阪が先制。つづく26分には森秀太が町田FPの合間を縫うシュートを放ち2点をリードする。その後も大阪の勢いは止まらず3点を追加。篠崎隆樹をGKにパワープレーを開始した町田が金山友紀の得点で1点を返すも、田村友貴が追加点を決め6-1で大阪が勝利。試合後、大阪の木暮監督は「いいゲームだった」と振り返り「点差がついたからというよりも、テンションのある激しいゲームだった。こういう試合を続けていくこと、またリーグでもこういった試合が増えることを期待したい」と話した。町田は3日目の第1試合でフウガドールすみだと、大阪は第4試合で名古屋オーシャンズと対戦する。

25ヴィニシウス

すみだが6発快勝、仙台は最下位転落

フウガドールすみだ 6 – 0 ヴォスクオーレ仙台
Watch Star of The Match : 西谷 良介(すみだ)


前半序盤はすみだがペースを掴みつつも、仙台の堅実な守備にゴールをこじ開けることができなかった。18分に諸江剣語のキックインから西谷良介がシュート。これがゴール左手の太見寿人に当たり先制。前半を1-1で折り返す。後半、すみだの攻撃が爆発する。27分、西谷のミドルを岡山和馬が押し込むと、稲葉洸太郎のドリブルから岡山、折り返して清水和也とカウンターの流れで3点目。青山竜也に4点目を決められた仙台はタイムアウトを取り、狩野新をGKにパワープレーを開始する。しかしすみだの勢いは止まらず、稲葉、青山がそれぞれこの日2点目となる得点を決めて6-0でタイムアップ。すみだ39本、仙台8本のシュート数が物語るとおり、攻撃を仕掛け続けたすみだが快勝した。セントラル3日目、すみだはペスカドーラ町田と、仙台は2敗を避けたい同士、エスポラーダ北海道と対戦する。

25青山

大分のエース・仁部屋が魅せた 名古屋今季初のドロー

名古屋オーシャンズ 2 – 2 バサジィ大分
Watch Star of The Match : 仁部屋 和弘(大分)


見ごたえのある試合となった。開始1分17秒で大分の森村孝志が先制。しかし3分、名古屋・シンビーニャの強烈なシュートがネットを揺らし同点。その後も両者は積極的に追加点を狙い、16分台には大分がビッグチャンスを2度迎えたが決めきることができない。前半も残り少なくなったところで白方秀和をGKに大分がパワープレーを開始する。しかし追加点を挙げることはできず、1-1のまま後半を迎える。後半開始直後から名古屋が波状攻撃で大分ゴールを脅かし、29分、セットプレーからセルジーニョがシュートを放つ。大分のGK青柳もしっかり反応しボールに触れたがボールはゴールへ。名古屋が勝ち越しに成功する。リードを奪われた大分は積極的に攻撃を仕掛け、右CKを獲得。名古屋ベンチからはファーの仁部屋に警戒の声が上がっていたが、白方はその仁部屋を使い、仁部屋の豪快なダイレクトボレーで2分足らずで同点に。残り1秒まで集中した試合が展開され、誰もが両者のひとつひとつのプレーに目を奪われる中、2-2の同点で試合が終了。今季初の引き分けでセントラル1戦目を終えた名古屋は3日目の25日、シュライカー大阪と、大分は湘南ベルマーレと対戦する。

25仁部屋、シンビーニャ

拮抗した試合は浜松に軍配、今季4勝目を挙げる

アグレミーナ浜松 1 – 0 エスポラーダ北海道
Watch Star of The Match : 野嶋 倫(浜松)


拮抗した試合展開、会場が息を飲んで見守った。前半立ち上がりから北海道がペースを掴み、攻撃を仕掛ける。防戦一方となった浜松の前半のシュート数はわずか1本。しかし北海道もチャンスを決めきることができずに0-0で前半を折り返す。後半も北海道は積極的に攻撃を仕掛けるがゴールネットを揺らすことができないまま、試合も終盤へ。ここで北海道は関口が攻撃に参加。しかし、GK岩﨑の好セーブもあり浜松がボールを奪うと野嶋がロングシュートを放つ。関口も必死に戻るが間に合わず、浜松が先制。北海道はここから本田拓磨をGKにパワープレーを開始するも得点することができず、1-0で試合終了。浜松が今季4勝目を挙げ、最下位を脱出した。浜松の保田監督は「1巡目は1勝もできなかったがそれでもチームの雰囲気は悪くはなく、目の前の試合を勝っていこうと話していた。敗戦したが22節のすみだ戦あたりがターニングポイントとなり、23節の浦安戦に勝利することもでき、4年目にしてチームの戦術が浸透してきたのでは、と思う」と話し、キャプテンの剣持貴充は「セントラル3日目の神戸戦で勝利するとチーム初の連勝となるが、気持ちを切り替え、明日はまた新たな気持ちで会場に来たい」と2戦目への意気込みを語った。浜松はデウソン神戸と、北海道はヴォスクオーレ仙台と対戦する。

25野嶋

セントラル2連勝を目指した浦安、府中は劇的な展開で勝点を分ける

バルドラール浦安 4 – 4 府中アスレティックFC
Watch Star of The Match : 星 翔太(浦安)


フットサルの醍醐味が存分に詰まった1戦となった。開始わずか11秒、三木一将の折り返しに合わせた深津孝祐のシュートがゴール左に突き刺さり浦安が先制。わずか1分半後に府中の完山徹一が同点弾を決めるとその後も見ごたえのある展開が続いた。14分を経過するまで両者ファウルを侵すこともなく、フェアプレー精神も発揮された。1-1で迎えた後半、藤原潤からのボールを右サイドで受けた星翔太がシュート性のパスを放ち、これを加藤竜馬が押し込んで2-1。30分には星のパスから中島孝がシュートを放ち、これはポストに嫌われるが弾かれたボールを星が押し込んで2点をリードする。ここから府中が反撃を開始。GKクロモトから柴田、ソロカーバと繋いで1点を返し、小山剛史をGKに開始したパワープレーから山田ラファエルユウゴとの連携で小山が同点弾を決める。追いつかれた浦安も逆転を狙い、高橋健介をGKにパワープレーを開始。残り49秒で逆転に成功するが、カップ戦王者の府中は諦めなかった。再度パワープレーを仕掛けると、残り29秒、永島俊のゴールで4-4の同点に。残り1秒までどう転ぶか分からない試合が展開されたが、両者得点を重ねることはできず、同点のままタイムアップ。勝点を分ける結果となった。両者ともに名古屋セントラルを1勝1分で終えている。

25小山