名古屋セントラル3日目結果:名古屋7連勝もすみだも快勝し暫定首位は譲らず。勝負は小田原セントラルでの直接対決へ!

 8月28日(日)、SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第11節・第12節 名古屋セントラル supported by LIFEGUARD最終日。昨日同様、5試合が愛知・テバオーシャンアリーナで行われました。


バサジィ大分 4-1(前半1-0) 湘南ベルマーレ

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 最終日の初戦は、昨日名古屋と接戦を繰り広げた大分と、初日に黒星を喫した湘南が対戦しました。序盤から積極的に攻撃を仕掛けながらも決定機を決めきれない湘南に対し、大分は粘り強くチャンスを窺います。迎えた6分、競り合いからこぼれたボールを小檜山 譲選手が押し込み、大分が先制。少ないチャンスをものにします。その後も湘南は久光 重貴選手が振り向きざまにシュートを放ち、はじかれたところにロドリゴ選手が詰め寄るなど果敢に大分ゴールに迫ります。上村 充哉選手のシュートがポストに嫌われ、浦上 浩生選手のヒールシュートもポストに当たるなどゴールを割ることのできない湘南は、1点を追う展開のまま後半を迎えました。
まずは同点を狙いたい湘南でしたが、得点を挙げたのは大分。26分に森村 孝志選手の左足での鋭いシュートが決まると、およそ2分後、ディドゥダ選手のシュートのこぼれ球に仁部屋 和弘選手が反応。仁部屋選手のシュートがクロスバーに直撃し、はじかれたボールを西原 信彦選手が詰めリードを2点に広げました。
 30分には湘南のハンドで大分がPKを獲得。これを熊谷 知紀選手が決めさらにリードを広げます。その後、8分以上を残してパワープレーを開始した湘南は、植松 晃都選手の得点で1点を返しますが、反撃及ばずタイムアップ。4-1で大分が勝利を挙げました。


ヴォスクオーレ仙台 1-7(前半0-2) フウガドールすみだ

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 2試合目の対戦はすみだが爆発的な得点力を見せつけました。ウォーミングアップ中に選手が負傷し、メンバー変更を余儀なくされた仙台でしたが、両者ともに立ち上がりから集中し、試合を運びます。多彩な攻撃を見せるFPに対し、仙台のGK矢澤 大夢選手、すみだのGK揚石 創選手がファインセーブを見せ、ゴールを守ります。試合が動いたのは16分、太見 寿人選手との連携で西谷 良介選手が先制点を挙げると、つづく18分には稲葉 洸太郎選手が右サイドからゴール。2点のリードを奪います。
 2点を追う仙台。後半早い段階で得点を挙げたいところでしたが、逆にすみだに得点を奪われ、16分以上を残してパワープレーを開始。パワープレーの流れから松木 裕功選手が1点を返しましたが、仙台のホセ・フェルナンデス監督が「(すみだのような相手に)リスクを冒したことでこういう結果になってしまった」と分析したとおり、すみだの勢いを止めることができません。稲葉選手のハットトリックを含む7得点を挙げたすみだ。7-1と快勝し、暫定首位をキープしました。試合後の会見ですみだの諸江 剣語選手は「普段出場機会の少ない選手が躍動したことは、チームにとって収穫になりました」と話しました。


名古屋オーシャンズ 3-2(前半2-1) ペスカドーラ町田

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 3試合目は前日に大分に辛勝した名古屋と、仙台と引き分けた町田が対戦しました。両チームの監督、選手が試合後に「やり切った感がある」「一瞬も気を抜けなかった」と口を揃えるほど、40分を通じてタフでテンションの高い試合となりました。先制したのは名古屋。セットプレーでチャンスを迎えると、シンビーニャ選手が右足でグラウンダーのシュートを決め、1点をリードします。対する町田は森岡 薫選手のFKから篠崎 隆樹選手が放ったシュートが名古屋のGK 関口 優志選手にはじかれ、森岡選手のシュートがポストをたたくなど、得点を挙げることができません。攻守ともに集中したプレーを見せる町田でしたが、20分、名古屋の前鈍内 マティアス エルナン選手に豪快なゴールを決められ2点を追う展開に。2-0のまま前半を終えるかと思われましたが、FKの流れから森岡選手が1点を返し2-1で前半を折り返しました。
 迎えた後半、町田はGKイゴール選手がハーフウェーラインを越えて攻撃に参加するなど、果敢に名古屋ゴールに迫ります。しかし、名古屋がオウンゴールを誘発し、再度リードを2点に広げます。4分を残し、篠崎選手をGKにパワープレーを開始した町田。滝田 学選手のシュートがポストにはじかれたところを森岡選手が詰めてその差は1点に。しかし、追撃及ばずタイムアップ。名古屋がこのセントラルで2連勝を挙げました。
 町田の岡山 孝介監督は「全力を出し切った結果なので受け入れて次に進みたい」と語り、名古屋のペドロ コスタ監督は「相手には、名古屋で長い間名前を貫き続けた選手がいました。彼がいる上に、強く、プレーオフのファイナルラウンドでも戦うことになるのではないかという町田と我慢強く戦いました。やるべきことをピッチの上で体現してくれた選手に感謝しています」と熱戦を振り返りました。
 また、この試合は名古屋の酒井 ラファエル 良男選手の通算出場試合数200試合のメモリアルゲームとなり、今回のセントラルの最多入場者数、1,483名を記録しました。


バルドラール浦安 2-1(前半0-0) 府中アスレティックFC

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 4試合目は連勝を狙う浦安と、昨日大阪に大敗を喫した府中が対戦しました。この試合もどちらに転がってもおかしくない、拮抗した展開となりました。昨日の試合がデビュー戦となったチュス選手、ケニー選手をスターティングメンバ―に起用した浦安、昨日の大敗から気持ちを切り替えた府中、ともに積極的にゴールを狙います。しかし浦安はGK藤原 潤選手が、府中はGK田中 俊則選手が好セーブを見せたほか、放ったシュートがバーやポストに阻まれる場面もありスコアレスドローで前半を折り返します。
 後半も両者ともに前半のスターティングメンバ―で臨み、前半の流れのままにいい立ち上がりを見せます。試合を動かしたのは浦安。中島 孝選手のアシストから小野 大輔選手が先制ゴールを挙げます。この得点で勢いづいた浦安はさらに集中して試合を運びますが、30分に府中にPKを献上。これを左利きの完山 徹一選手がゴール右隅に突き刺し同点に。今度は府中が、追加点を狙い攻撃を仕掛けます。GK藤原選手のファインセーブでこれをしのいだ浦安、40分にCKの流れからケニー選手が1対1の強さを見せつけ追加点。柴田 祐輔選手をGKに仕掛けた府中のパワープレーをしのぎ、浦安が2-1で名古屋セントラル2連勝を飾りました。
 府中の谷本 俊介監督は「結果が及ばず悔しい気持ちでいっぱいですが、選手たちは体力的にも精神的にも苦しい中で、100%のがんばりを見せてくれました。紙一重の試合はちょっとした差なのかもしれませんが、その差を埋めることが必要だと思います」とコメントを残しました。好セーブでチームを助けた浦安の藤原 潤選手は「どっちに転がってもおかしくない試合で勝てたことは、チームにとってプラスになりました」と試合を振り返ったほか、スペインへの移籍が決まり、この試合が国内ラストマッチとなった深津 孝祐選手に「彼のような素質を持つ選手が今後日本代表に入ってほしいと思いますし、せっかく挑戦するならすぐに帰ってくるようなことはしてほしくないと思っています」とエールを送りました。


デウソン神戸 3-1(前半1-0) アグレミーナ浜松

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 名古屋セントラル最終日の最終戦では、ともに1試合目を落とした神戸と浜松が対戦しました。先制したのは神戸。稲田 瑞穂選手からのパスに原田 浩平選手が合わせて1点をリードします。追いかける展開となった浜松は、大野 一輝選手が相手FPをかわしてシュートを放ちますが、これは神戸のGK小石峯 成彦選手がブロック。山元 優典選手が粘り強く放ったシュートはクロスバーを直撃するなど、決定機を決めきることができません。
 1-0で迎えた後半も、立ち上がりから積極的にゴールを狙う浜松。チャンスは作り続けるものの得点できないまま15分が経過します。36分、田中 智基選手が左足で鋭いシュートを放ち同点に追いつきましたが、直後に6つ目のファウルで神戸に第2PKを献上。しかし、浜松GK石黒 紘久選手がキッカーの稲田選手にうまくプレッシャーをかけ、稲田選手の第2PKは失敗。ピンチをしのぎました。石黒選手が仲間を鼓舞する声をかけ、追加点を狙う浜松でしたが、神戸は原田選手から相井 忍選手と連携し、第2PKを外した稲田選手が飛び込み勝ち越しに成功。直後に浜松はパワープレーを開始しましたが、神戸GK小石峯選手がキャッチからパワープレー返しを決めて3-1。浜松は追撃及ばずこのセントラルを2連敗で終えました。
 浜松の保田 健二朗監督は「2連敗という結果でしたが、やはり結果を出さなければいけないカテゴリ、世界だと思っています。おとといの初戦と比べてゲームコントロールはできていましたが、こういった1点を争うゲームを自分たちが運んでいけたからこそ、ひとつ、ファウルコントロールもしていかなくてはいけないと思います」と試合を振り返りました。対する神戸の山本 尚希監督は「このセントラルを勝点なしで帰るわけにはいかないと思っていたので、内容どうこうよりまずは勝ててほっとしています」とコメントを残しています。
 また、この試合で神戸の松宮 充義選手が通算出場試合数200試合を達成しました。