小田原セントラル1日目結果:注目の首位決戦は熱戦の末5-5の引き分け

9月3日(土)、SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第13節 小田原セントラル supported by LIFEGUARD初日の3試合が神奈川・小田原アリーナで行われました。リーグ戦中断期間前最後の試合とあって、どのチームも気迫のこもったプレーを見せ、会場を沸かせました。


エスポラーダ北海道 4-6(前半0-3) シュライカー大阪

FG1_3394 小田原セントラル初日の一戦目は、序盤から緊張感が漂う試合となりました。熱戦を期待させる立ち上がりから、開始わずか37秒でチアゴ選手がゴールを挙げ、大阪が先制します。その後わずか2分足らずで、そのチアゴ選手との連携から小曽戸 允哉選手が追加点。大阪がリードを2点に広げました。11分にはアルトゥール選手がFKを直接ゴールし、3-0。持ち味のカウンターもなかなか決まらず苦戦する北海道、3点を追う展開のまま後半を迎えます。

北海道の小野寺 隆彦監督が「ズルズルと失点してしまい、これまでやってきたことは何だったのか、と思いました」と振り返った前半でしたが、後半は北海道が意地を見せます。小曽戸選手のこの試合2点目となるゴールで0-4と突き放された後に、水上 玄太選手がゴール前右手からシュートを叩き込みます。大阪の得点で再度突き放されるも、貪欲にゴールに向かい続けた堀米 将太選手の得点で3点差に迫ると、34分には堀米選手のこの試合2点目となるゴールで1点差まで追い上げます。なおも追加点を狙う北海道でしたが、試合終了間際にアルトゥール選手のロングシュートで大阪が追加点。6-4で大阪に軍配が上がりました。

試合後、大阪の佐藤 亮選手は「後半に課題が多く出ましたが、カウンターが得意なすみだ、大分には敗れていたので、同じようなタイプの北海道に勝ち切れたことはよかったと思います」と話しました。


アグレミーナ浜松 1-3(前半0-1) 府中アスレティックFC

FG1_4709 名古屋セントラル2戦を連敗で終えた両者は序盤、慎重な試合運びを見せました。まず試合を動かしたのは府中。CKのチャンスを得ると、混戦から渡邉 知晃選手が押し込み先制します。その後も追加点を狙う府中は立て続けにシュートを放ち、浜松ゴールを脅かしますが、浜松も体を張って防ぎ、ゴールを割らせません。前半を3分以上残し、浜松のファウル数は5つとなりますが、さらなる失点をすることなく1点差で後半を迎えます。

後半、両者ともに次の1点を狙う中、22分に渡邉選手がこの試合2点目となるゴールを決めると、28分には岡山 洋介選手の折り返したボールを小山 剛史選手がゴールし、府中が3点をリードします。まずは1点を返したい浜松。須藤 慎一選手をGKに置き、パワープレーを開始しますが、府中の堅い守備を崩すことができません。39分には府中のハンドからPKを獲得し、これを銀島 壮志選手が決めて1点を返しますが、追撃及ばずタイムアップ。3-1で府中が勝利しました。

浜松の保田 健二朗監督は「全体的にディフェンシブな試合になってしまいました。前半のチャンス、2対1や3対2、フリーでのシュートを決めていかないと、勝点を取るのは難しいと思います。中断期間にそういったところも含めて修正していきたいです」とコメントを残しました。


名古屋オーシャンズ 5-5(前半1-1) フウガドールすみだ

FG1_6581 「首位決戦」という名にふさわしい、熱戦が繰り広げられました。両者の気迫が伝わるテンションの高い立ち上がり、先制したのは名古屋のシンビーニャ選手。ゴール前でボールを受けると、タイミングを見計らい、ボールを両足で挟んで持ち上げゴールに放り込む技ありシュートを決めます。このゴールに会場がわきましたが、5分にすみだの清水 和也選手が同点ゴールを決め1-1と試合を振り出しに戻します。

1-1で迎えた後半も両者の勢いは衰えず、緊迫した雰囲気のまま試合が続きます。24分に岡山 和馬選手が鋭いシュートを突き刺し、つづく26分にはボラ選手がこぼれ球を押し込み、すみだが2点をリード。しかし、名古屋はキックインの流れからダニエル サカイ選手が得点し1点差に迫ると、安藤 良平選手をGKにパワープレーを開始。八木 聖人選手のゴールで3-3の同点に追いつきます。試合終了間際まで接戦が繰り広げられ、両者得点を重ねます。残り12秒ですみだが同点に追いつき試合終了。首位を争う試合は勝点1を分け合う結果となりました。

すみだの須賀監督は「今季、“勢いだ”と言われることが多く、今日の試合で勝利をすれば認めてもらえると思っていました。引き分けたことは僕の責任ですが、名古屋と張り合える選手がそろっている、ということは選手たちに胸を張ってほしいと思います」とコメントを残しました。また、名古屋のペドロコスタ監督は「非常にハイレベルな試合、戦術的にもフル回転し、相手の戦術の裏を取るような興味深い試合でした。結果を強く求めただけに、同点で終わったことは残念ですが、打ち勝つ気持ちを持てたことに悔いはありません」と話しました。