小田原セントラル2日目結果:境川決戦を制したのは町田!

9月4日(日)、SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第13節 小田原セントラル supported by LIFEGUARD 2日目の3試合が神奈川・小田原アリーナで行われました。それぞれのチームが、勝利し中断を迎えたい、と気迫のこもったプレーを見せ、会場をわかせました。


バサジィ大分 7-5(前半1-2) バルドラール浦安

大分_仁部屋

2日目の第1試合、勝点で並び、得失点差で5位の大分と6位の浦安の対戦は、大量得点のゲームとなりました。前半2分、荒牧 太郎選手が奪取したボールを自らシュートし、まずは浦安が先制します。両者が次の1点を狙い拮抗した展開がつづきますが、セットプレーから数度のチャンスを得た大分は14分、ディドゥダ選手のCKに藤川 朋樹選手が合わせて同点に。試合を振り出しに戻します。そのわずか1分半後、右サイドから小宮山 友祐選手がミドルシュートを突き刺し浦安が再度1点をリード。2-1のまま前半を折り返します。

後半立ち上がり7秒、浦安のGK藤原 潤選手のミスからすかさずゴールを奪った大分が2-2の同点とすると、直後に浦安のケニー選手が得点。後半は取っては取られるシーソーゲームとなりました。浦安が荒牧 太郎選手のダイレクトボレーで会場をわかせると、退場者により数的優位の状態となった大分が田村 龍太郎選手の得点で勝ち越しゴールを決めるなど、目の離せない展開に。終了直後まで両者が追加点を狙い続けましたが、浦安のパワープレーをしのぎ、さらに追加点を挙げた大分が、7-5で勝利する結果となりました。

浦安の藤原 潤選手は「前半はやりたいことがうまくいきましたが、2失点目の僕のミスでゲームの展開をおかしくしてしまいました。肝心なところでの失点、起こり得る状況で守り切れていたら違った展開になったと思います。もっともっと試合の内容、レベルを上げていかないと日本のフットサルの成長にはなりません」と試合を振り返りました。また、大分の檜山 昇吾選手も「試合の入りがよくなくて、僕のミスから難しい試合にしてしまったと思います。取って取られての展開は僕も、チームも、修正していかなければいけません。後半のような試合を最初からしていきたいと思います」と話しました。


湘南ベルマーレ 1-2(前半0-1) ペスカドーラ町田

町田_篠崎森岡

境川決戦と銘打たれたこの試合。1試合目とは打って変わってロースコアの試合となりました。初出場となった大型GK、フィウーザ選手のプレーに注目が集まる湘南。両GKが存在感を示したこの試合で先制したのは湘南のロドリゴ選手でした。攻撃を形作ろうと町田のGKピレス イゴール選手がハーフウェーラインを越えたところ、ボールを奪い無人のゴールにロングシュートを決めます。湘南の累積ファウル数が6となり、第2PKを得た町田は横江 怜選手がこれを蹴りますが、フィウーザ選手が防ぎ、得点を挙げることができません。しかし18分、湘南のオウンゴールで町田が同点に追いつき1-1で前半を折り返します。

迎えた後半も両GKのファインセーブもあり、拮抗した展開が続きますが、34分、町田がFKのチャンスから篠崎 隆樹選手が得点を挙げ1点をリード。その後も両者チャンスを迎えながらも決めきれず、2-1で町田が境川決戦を制しました。

試合後、湘南の浦上 浩生選手は「(地元開催の)小田原セントラルということで、熱い声援の中でプレーできたことはとてもしあわせで、皆さんの応援も届いていました。フィウーザがシュートをストップしてくれましたが、勝つための点を取れませんでした。普段より相手を崩すことができなかった試合でした」と試合を振り返りました。また、町田の金山 友紀選手は「思うようなフットサルはできませんでしたが、しっかり勝点3を取れたことは次につながると思います」とコメントを残しました。


デウソン神戸 2-0(前半1-0) ヴォスクオーレ仙台

神戸

小田原セントラル最後の試合では、神戸が今季初の完封勝利を遂げました。前半5分、鈴村 拓也選手がゴール前に滑り込みゴール。1点をリードします。その後は追加点を挙げることができず、仙台にゴールを脅かされるシーンもありましたが、昨シーズンは控えに回ることの多かった神戸のGK小石峯 成彦選手が好セーブを見せ、前半を1-1で折り返します。

迎えた後半も拮抗した試合がつづきます。神戸は鈴村選手、仙台は狩野 新選手とベテランが声を張り、仲間を鼓舞しますが、両者なかなか追加点を挙げることができません。流れからの波状攻撃、セットプレーやカウンターから多彩な攻撃を仕掛ける仙台でしたが、小石峯選手のファインセーブもあり1点が遠いまま時間が経過します。試合も終盤になり、狩野選手をGKに置きパワープレーを仕掛けた仙台でしたが、直後に岡崎 チアゴ選手のパワープレー返しを受け失点。点差が2点に広がりました。その後はパワープレーをやめ攻撃を続けた仙台でしたが、得点を挙げられないままタイムアップ。2-0で勝利した神戸が、勝点3を獲得しました。

試合後、仙台のホセ・フェルナンデス監督は「前半は集中できていませんでしたが、後半は気持ちを切り替えいい試合ができました。後半はゴールを決めるチャンスもたくさんありましたが、2-0で負けてしまった、というのがこの試合の集約です」と話しました。神戸の原田 浩平選手は「ミスが多く、走れてもいなくて内容はよくありませんでしたが、勝てて良かったと思います。今までこういう試合は引き分けるか負けるかだったので、勝てたことは唯一のプラス材料です」とコメントを残しました。