【プレーオフ 2nd Roundレビュー】町田がFinalへの切符を獲得!名古屋10連覇のかかるFinalへ出場ならず

2月25日(土)、墨田区総合体育館(東京都)にて、SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 プレーオフ 4/5位決定戦、2nd Roundの2試合が行われました。すみだを無得点で抑えた府中が4位を、名古屋に完封勝利した町田がFinal Round進出を、それぞれ決めています。

 


プレーオフ 4/5位決定戦
フウガドールすみだ 0-4(前半0-1) 府中アスレティックFC

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昨日開催された1st Roundで町田に敗戦したすみだ、名古屋と引き分けながらもレギュレーションにより2nd Round進出を逃した府中が、4/5位決定戦で対戦しました。

試合開始直後、ポゼッションを握る府中に対し、すみだは辛抱強く待ち受けます。その後、カウンターから好機を作るすみだですが、決めきることができません。拮抗した展開の中、前半終盤に府中が試合を動かします。昨日も先制点を挙げた渡邉知晃選手が、セットプレーからボレーシュートを叩き込み先制。前半のシュート数はわずか6本。その少ないチャンスを決めきった府中が1点をリードし、前半を折り返します。

リーグ戦上位のすみだは同点でも4位が決定。対する府中は勝利あるのみ。後半立ち上がりにはすみだの清水和也選手がゴール正面でパスを受けますが、シュートを打たせず、栗本博生選手が迎えた決定機もギリギリではじき出すなど、府中が集中した守備を見せます。GKクロモト選手の好セーブにも助けられる中、27分には柴田祐輔選手の折り返しに合わせた渡邉選手がこの日2点目となるゴールを挙げると、37分には上福元俊哉選手から渡邉選手、柴田選手と連携し追加点。直後に西谷良介選手をGKに置き、パワープレーを開始したすみだでしたが、柴田選手にパワープレー返しを許してしまいます。その後もパワープレーを続けたすみだでしたが得点を挙げることができずタイムアップ。この試合の結果により、府中が4位、すみだが5位で今シーズンのFリーグ全試合を終えました。

敗れたすみだの諸江剣語選手は試合を振り返り「結果を求められる中で、結果を出せるチームにならなくてはなりません。全日本フットサル選手権大会に向けて結果を出せるチームになれるよう頑張ります」とコメントを残しました。

また、府中の皆本晃選手は昨日の試合で引き分けながらも2nd Round進出を逃した状況に触れ、難しい精神状態だったとしながらも「お客様が来てくれる以上、フットサル選手である以上は、全力を出さなくてはならない試合でした。仲間たち、選手たちは“男”だったな、と思います。チームメートを誇りに思います」と話しました。

 


プレーオフ 2nd Round
名古屋オーシャンズ 0-3(前半0-1) ペスカドーラ町田

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立ち上がりから両者積極的に攻め合う展開となった2nd Round。開始直後、名古屋は星龍太選手とシンビーニャ選手の連携やセルジーニョ選手のシュートでチャンスを作ります。これを中井健介選手のディフェンスやGKピレス イゴール選手のセーブでしのいだ町田は、滝田学選手のCKに森岡薫選手が合わせますが、これはポストを直撃。名古屋は中村友亮選手が反転シュートを放つも、町田のイゴール選手がキャッチ。滝田選手が放ったシュートがクロスバーを叩くなど、激しいぶつかり合いを見せる中、試合が動いたのは15分。町田の森岡選手が右サイドに回り込み、強烈なゴールを突き刺し先制。1点を追う名古屋もセットプレーやカウンターからチャンスを作りますが、町田の集中した守備の前に得点を挙げられず、前半を終了します。

迎えた後半、開始直後から名古屋は積極的にゴールを狙います。しかし、得点を挙げたのは町田。22分、イゴール選手のロングスローに金山友紀選手が頭で合わせて追加点を奪います。少なくとも2得点が必要となった名古屋。その後も果敢に町田ゴールに迫りますが、イゴール選手の好セーブにも阻まれ得点することができません。7分を残し、中村選手をGKに置いたパワープレー、その後GKを安藤良平選手に変えてパワープレーと、さまざまな形で得点を狙った名古屋でしたが、イゴール選手の2試合連続となるパワープレー返しで追加点を許し試合終了。町田がFinal Round進出を決め、名古屋の10連覇の可能性はここで途絶えました。

名古屋のペドロ・コスタ監督は試合後の会見で「求めていた結果ではないですが、この敗戦は言い訳できるものではありません」と話し「この経験は選手にとって宝になる」と全日本フットサル選手権に向けて前向きな姿勢を見せました。

町田の岡山孝介監督は、リーグ戦2位でプレーオフに出場した昨シーズンに触れ「1年越しにこのチャンスが巡ってきて、いい試合をして勝てたのでうれしく思っています」としながらも、来週行われるFinal Roundに向けて「すぐにもっと強い相手と戦います。次に向けてしっかり練習していきたいと思います」とコメントを残しました。