いよいよプレーオフ開幕! 大分、すみだが悲願の初タイトル獲得に向け準決勝を戦う【Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 プレーオフ 準決勝】

1月18日(土)、19日(日)の2日間、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で、Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 プレーオフ準決勝が行われます。
 

【Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 プレーオフ準決勝 バサジィ大分 vs. フウガドールすみだ】

リーグ戦を2位で終えたバサジィ大分は、2012/2013シーズンのプレーオフ制度導入以来3度目のプレーオフ出場権を勝ち取りました。初出場の2013/2014シーズンでは、プレーオフ Final Round 第1戦で7連覇を狙う名古屋オーシャンズとの打ち合いを制し7対6で勝利。タイトル獲得には至らなかったものの、絶対王者を追い詰め強烈な印象を残しました。翌シーズンはリーグ戦を2位で終えプレーオフ 1st Roundに出場しましたが、シュライカー大阪に敗れ4/5位決定戦に回ると、ここでもエスポラーダ北海道に敗れ、最終順位を5位で終えました。
 
以降のシーズンは中位にとどまり、2017/2018シーズンにはクラブ史上初の最下位でフィニッシュ。この雪辱を果たすべく、4年ぶりに伊藤雅範監督が復帰すると、2018/2019シーズンは6位に順位を上げました。昨シーズンの終盤には既に、次のシーズンに向けての構想を語っていた伊藤監督。今シーズンのリーグ戦開幕前に行われたFリーグ オーシャンカップ2019では立川・府中アスレティックFCに敗れ、3回戦で姿を消したものの、リーグ開幕戦ではその立川・府中に4対1で勝利。好調な滑り出しを見せます。第3節では優勝候補の呼び声が高い名古屋オーシャンズに5対2で勝利。第4節では今シーズンF1に参入したボアルース長野から11得点を奪い大勝し、破竹の勢いで開幕から5連勝を収めます。
 
得点に絡む選手が多く、33試合159得点と名古屋オーシャンズに次ぐ得点力を見せる大分ですが、特筆すべきは失点の少なさ。33試合59失点は今シーズンのリーグ最少失点であり、名古屋が王座を奪還した2017/2018シーズンと並ぶ少ない失点数です。この数字が示すとおり、大分が今シーズンで完封勝利を収めた試合は7試合と名古屋の4試合を大きく上回っており、プレーオフでも攻守にバランスが取れた試合運びが期待されます。
 
対するフウガドールすみだは、第31節終了時点で4位。3位のシュライカー大阪とは勝点が5ポイント開いていましたが、第32節・第33節の駒沢セントラル2連戦で大阪が2連敗を喫し、2連勝を挙げたすみだが3位に浮上。プレーオフ出場最後のひと枠に滑り込みました。2014/2015シーズンにFリーグに参入したすみだは、翌シーズンにチーム最高位タイとなる3位でリーグ戦を終えプレーオフに初出場。以降、2017/2018シーズンまで3年連続で出場を果たしますが、いずれも初戦で敗退しています。昨シーズンは7位に沈み出場を逃したため、今回が2年ぶり4度目のプレーオフの舞台となります。
 
関東5クラブで唯一、プレーオフに駒を進めたすみだ。33試合で20勝2分11敗、勝点62、126得点104失点と、上位2チームに比べると際立った特徴はないものの、一人一人がハードワークをし、総力を挙げて最後の1秒まで味方を信じて走り続けるチームワークはFリーグ随一と言えるでしょう。第7節の名古屋オーシャンズとの対戦では、Fリーグ史上最多失点という不名誉な記録を残しながらも、第31節でその名古屋を5対4で下す闘志を見せました。リーグ戦3度の対戦で大分から奪った得点はわずか2点。いずれの試合も大分に軍配が上がっていますが、その対戦から得た対策を基に、初の決勝進出を目指して2連戦に臨みます。
 
この準決勝を勝ち切り、首位・名古屋が待つ決勝へ駒を進めるのは、シーズンを通して好調をキープした大分か。終盤に調子を上げ出場権をもぎ取ったすみだが、下剋上を果たすのか。悲願の初タイトルに向け、まずは準決勝を戦う両者の対戦に注目です。

 
【大会方式(抜粋)】
■プレーオフ準決勝
・準決勝の組み合わせは、リーグ戦順位2位チームと同3位チームの対戦とする。
・2試合を開催し、勝利チームがプレーオフ決勝へ進出する。
・敗戦チームは、本大会3位チームとなる。
 
【試合方式および勝敗の決定(抜粋)】
・試合は、40分間(前後半各20分プレーイングタイム)で行う。
・ハーフタイムのインターバルは15分間とし、15分を超えてはならない。
・準決勝ならびに決勝はそれぞれ2試合を行い、合計勝点が多いチームを勝者とする。
・2試合が終了した時点で勝点が同数の場合には、次の各号の順序により勝者を決定する。
 (1) 2試合における得失点差
 (2) リーグ戦順位上位チーム