大分逆転勝利で決勝進出に一歩近づく【Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 プレーオフ準決勝 第1戦】

Fリーグは1月18日(土)、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で、Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 プレーオフ準決勝 第1戦「バサジィ大分 vs. フウガドールすみだ」を行いました。
 
【Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 プレーオフ準決勝 第1戦】
バサジィ大分 3-1 フウガドールすみだ
 
リーグ戦を2位で終えた大分と、最終節で3位に滑り込み出場権を勝ち取ったすみだが対戦しました。リーグ戦3度の対戦では大分が全勝。しかし、同じ相手と2連戦を行うプレーオフは、リーグ戦とは異なる試合運びを見せました。12分、距離のあるフリーキックを得たすみだはこれをデネル選手がゴール前に送り、先制に成功します。少ないチャンスから得点を奪ったすみだでしたが、16分、右手から吉田圭吾選手がボールを押し込み大分が同点に追いつきます。17分には中田秀人選手がゴール前に折り返したボールに後方から走りこんだ三笠貴史選手が合わせようとしますが、これを仁部屋和弘選手がファウルで止めすみだがPKを獲得。しかし、デネル選手が放ったPKは大分GK岩永汰紀選手に止められ、追加点を奪うことができません。1対1で迎えた後半、左サイトの田村龍太郎選手が中央に切り込み右足でシュート。これがゴールネットを揺らし、大分が逆転に成功します。33分にはゴール前の混戦からヴィトン選手が押し込み、大分がリードを広げます。2点を追うすみだは、翌日の試合も視野にパワープレーを仕掛けることはせずに流れの中からゴールを狙いますが、得点を奪うことができずに3対1でタイムアップ。リーグ戦上位の大分が逆転勝利を収め、決勝進出に向け、一歩前進しました。
 
[試合後コメント]
 
伊藤雅範監督(バサジィ大分)
-試合を終えて
「まだ試合は終わっていない。ハーフタイムだと思っているので、また明日、状況に応じて次のラウンドに進めるように試合を進めていきたいと思います」
 
-勝敗を分けたターニングポイントは?
「信じてもらえないと思いますが・・・冷静に戦えたことです。試合なので熱くなることはありますが、自分たちがやるべきことを最後まで見失うことはなかったと思います。プレーオフなので試合の展開が激しくなることは理解していますが、その中でも自分たちがやるべきことはしっかりできたと思います」
 
-自分たちがやるべきこととは?
「3つあります。まずはすみだのプレー、選手に応じた自分たちの守備のやり方。2つ目は逆に、自分たちの攻撃の狙い。3つ目は状況に応じて、スコアを動かしにいくのか、拮抗させるのかという判断。この3つを自分たちは1年を通してやってきたので、それに関してはしっかりとできていたと思っています」
 
白方秀和選手(バサジィ大分)
「難しい試合を勝てたというのはすごく大きなことだと思いますが、やはり明日が勝負だと思っているので、同じ強度で気を引き締めて戦いたいと思います。
 
須賀雄大監督(フウガドールすみだ)
「今日と明日の勝点で競うというレギュレーションで戦うのは僕は初めてです。実際、どう入るか色々考えながら試合に入りました。(リーグ戦で)1対3というスコアであれば、最後にもっとリスクをかける姿勢が必要ですが、明日このスコアをひっくり返せるという自信があったので、このスコアを保ちながら相手の隙を見て加点していくというリスクのかけ方をしていました。僕らにとっていいスコアではありませんが、最悪のスコアでもないと思っています。明日のゲームプランをしっかり練って、まず今日の自分たちを越えていくことをしっかりとイメージして、明日の試合に入りたいと思います」
 
-ひっくり返せるという自信の根拠は?
「大分の強さは、完全に崩されたというよりもルーズになった展開を確実にモノにする、といったところだったので、実際選手にはその部分のマネジメントを意識させ、試合に入りました。失点はしてしまいましたが、実際にその意図はかなり汲んでプレーしてくれいると思います。逆にそのマネジメントのゆえにアグレッシブにルーズボールを拾いに行けなかったり、ルーズになったところをゾーン、プレスで奪う姿勢というのが普段の試合より少し出なかったりしたと思うので、そこを修正していけたらと思います」
 
-リーグ戦でもなかなか得点を奪えなかった相手に対し、明日3点が必要ですが?
「大分の失点数がリーグで一番少ないということはみんなが知っていることだと思いますが、こういった大舞台では相性などを越えた試合が必要になってきますし、実際に越えた試合を経験してきています。実際にデータというのはあまり意味がないということを自分たちが証明したいですし、チャンスがまったく作れないわけではないので、しっかりと決めていくことが必要だと思います。そのためにやることは頭の中にはありますが、それは今はなすことより、明日ピッチで証明したいと思います」
 
諸江剣語選手(フウガドールすみだ)
「結果的に1対3で敗戦ですが、立ち上がりに関してはすみだのほうが自分たちの思ったとおりのプランで進めていました。ただやはり、相手の決めきる力がすごかったですし、僕らは決めきるところで仕留めきれなかったことが今日の敗因だと思います。監督も話したとおり、絶望的なスコアではないので、しっかり切り替えて明日に臨みたいと思います」
 
[プレーオフ決勝進出条件]
バサジィ大分
⇒引分以上または2点差以内での敗戦
 
フウガドールすみだ
⇒3点差以上での勝利