2度追いついた大分が1戦目を引き分けに持ち込む【Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 プレーオフ決勝 第1戦】

1月25日(土)、愛知・武田テバオーシャンアリーナで、Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 プレーオフ決勝 第1戦が行われました。
 

【Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 プレーオフ決勝】
名古屋オーシャンズ 2-2 バサジィ大分

立ち上がりから先制点を狙う名古屋は開始20秒、ペピータ選手のミドルシュートが決まり、先制に成功します。畳みかける名古屋は左サイドから放ったヴァルチーニョ選手のシュートが右ポストを叩き、こぼれ球に後方から吉川智貴選手が合わせますが決めきることができません。4分を過ぎ、レイチ選手のシュートからコーナーキックを得た大分は、名古屋のプレスを受けながらも前進し、その後もセットプレーからチャンスを作ります。流れを引き戻した名古屋でしたが、大分もその攻撃を集中した守備でしのぎ、1対0で前半終了。迎えた後半、25分にはカウンターの流れからパカット選手のアシストで仁部屋和弘選手が同点ゴール。大分が試合を振り出しに戻します。追いついた大分はさらに攻撃を仕掛けます。しかし、名古屋GK関口優志選手の好セーブに阻まれ得点を奪うことができません。すると31分、先制点を決めたペピータ選手が左サイドから出したパスを受け、吉川智貴選手が勝ち越しゴール。名古屋が再度1点をリードします。このまま得点を重ねたい名古屋でしたが34分、右サイドの田村龍太郎選手が折り返したボールに吉田圭吾選手が合わせて2対2の同点に。このまま試合が終了し、勝点1を分ける結果となりました。
 
[試合後コメント]
 
フエンテス監督(名古屋オーシャンズ)
-試合を振り返って
「チームとして主導権を握れていた、ゲームコントロールがうまくいった試合だったと思います。ただ、これが決勝だと思います。やるべきことが8割、9割できたとして、それでも勝てなかったということは、明日は100%出し切らないと勝てない。今日も決勝にふさわしいゲームができたと思いますが、勝ちにいったゲームでミスも少なかった中でも、相手はチャンスを作ったところで生かしていく。それが大分の力だと思いますし、今日私たちが学んだことを明日生かして、100%出し切ることが、決勝で一番大事になってくるのではないかと思います」
 
―早い段階で先制しながらスコアを動かせなかった要因は?
「ゲーム内容の話でもありましたが、多くのチャンスを作り、内容も悪くはなかったと思います。ただ、フィニッシュで決めきれなければスコアは動かないので、そこの部分を明日は目標にして、しっかりと決めきれるように。1点が入って少しずつ作り上げていけば流れも変わると思います。今日のような内容を作って決めきることができれば、何点入ってもおかしくない、スコアが広がってもおかしくないという試合をしました。ただ、それがスポーツで、最後に決めきれなければスコアは動かないので、そこが明日の課題になってくるのではないかと思います」
 
―相手の良さを消すために取り組んできた中で、できたこと、できなかったことは?
「相手の分析もしてきましたし、私たちの良さを出していくことは1シーズンを通して取り組んできたことなので、攻撃も守備も、ゲームの全体を振り返ると8割くらいのことはできていました。ただ、先ほど話したように、ある程度ゲームのコントロールができていても入らなければスコアは動かない。私たちのスタイルは攻撃的で、ボールを持つ時間が多く生まれる。それは今日の試合でもできていましたし、内容としては満足ができました。ただ、決勝なので勝てなければ意味がない。私たちは焦る必要もないですし、アドバンテージも持っていますし、勝つために戦っているのでそういう状況をすべて頭に入れながら選手は冷静に戦えました。ただ、満足できたゲームではなかったので、最後チームをひとつにして、一人一人がより集中力を高めてよりアグレッシブにゲームを積み重ねて、今日入らなかった部分がもしかしたら明日入るかもしれない。少しずつ作り上げていくことがひとつ、ポイントかなと思います」
 
星龍太選手(名古屋オーシャンズ)
-試合を振り返って
「監督が話したことがすべてだと思います。チャンスが多くても、ピンチが少なくても、スコアが一緒なので、こういう決勝の舞台はチャンス、ピンチ関係なく、スコアで全部が決まります。明日違いを見せることが僕たちの仕事で、やらなくてはいけないことだと思います」
 
伊藤雅範監督(バサジィ大分)
-試合を振り返って
「また明日、頑張らなければいけないということと、どちらにもアドバンテージがない状態ではないかな、と思います。今日できたこと、できなかったことをしっかり整理して、また明日のゲームに臨みたいと思います」
 
―後半に向けてどのような指示をしたか?
「80分でマネジメントをしよう、と。0対1で負けていましたが、焦ることなく自分たちのゲームをしようという話と、相手の守備を見て自分たちはこういう風にしようという攻撃の形の確認。この2点です」
 
―終盤3分ほど、同点のところで攻め込もうという狙いではなかったようだがスコアを守りにいったのか
「スコアを守りにいこうと思いました。2対2という結果でプレッシャーがかかるのは名古屋かな、と思います。明日1点取って勝ったら僕たちの優勝なので。得点を取りに来たら、僕たちの早いカウンターが待っているのでどうするのか。そういった意味で、2対2というスコアは彼らに大きなプレッシャーだと思い、そのまま今日のゲームを終わらせることを念頭に指示しました」
 
―6年前のプレーオフファイナルでスタミナが持たなかったように見えたが今回の2戦目にはその経験は生かされるか?
「すごく昔のことなので忘れてしまいましたが、当然体力のアドバンテージは名古屋にあると理解しています。その中で自分たちができること、できないことを整理して戦っていく。それと同時に、だからこそ1年間我慢して3セットでやってきたことが生きるかもしれないですし、明日になってみないと分かりませんが、正直選手たちをそれなりに走らせてきたので、そこに関しては6年前よりは自信があります」
 
―大分のファンに向けて一言
「大分のファンの皆さんももちろん、プレーオフのファイナルなので日本中のフットサルを愛して、そして支えてくれる人たちに向けて、あと40分間素晴らしいゲームをしたいと思います。その中で僕たちは、チームの優勝を目指して40分戦いたいと思います」
 
白方秀和選手(バサジィ大分)
―試合を振り返って
「本当に難しい試合でしたが、最後に追いつくことができてよかったと思います。明日の試合で優勝が決まります。大分は今まで優勝したことがないので、歴史を変えられるようにみんなで頑張りたいと思います」
 
―大分のファンに向けて一言
「大分のいつも応援してくださる皆さんにいい報告ができるように頑張るだけです。今までチームに関わった選手たちの分も背負って戦いたいと思います」
 
[優勝条件]
名古屋オーシャンズ
⇒引分以上
 
バサジィ大分
⇒勝利