【日本代表】トレーニングキャンプ全日程を終える。トレーニングマッチは3対4で浦安が勝利

9月14日(月)から千葉県・高円宮記念JFA夢フィールドで行われていたフットサル日本代表候補合宿は、本日、全日程を終了しました。
 
3日目の本日はバルドラール浦安とのトレーニングマッチを行い、3対4でバルドラール浦安が勝利を収めました。試合を終えたFリーグ所属各選手、バルドラール浦安・小宮山友祐監督のコメントを紹介します。
 

トレーニングマッチ
フットサル日本代表候補 3-4(1st:2-3)バルドラール浦安

 
吉川 智貴選手(名古屋オーシャンズ)
―試合の入りが悪かったとのことですが、要因はありますか?
「要因については、まだはっきりとした答えは持っていないというのが正直なところです。決して練習試合だからといってモチベーションが低かったわけでもありませんし、しっかりと気持ちを入れていこうといいウォームアップもできていたと思います。少し、自分たちが落ち着かなくてはいけないところで落ち着けずに相手のリズムに合わせてしまったということが大きな原因かな、と思います。もう少し映像なども見て振り返りをして、その答えをしっかり見つけたいと思います」
 
―自分たちのやりたいことができなかったということですが、浦安のほうが前からのプレスを1試合を通じてできていたのではないかと思います。アジアとの戦いでは、このトレーニングマッチはどのように生かせそうですか?
「アジアの国に関しては、今日のようなディフェンスをしてくるチームは少ないのではないかと思います。もう少しハーフに引いたあたりから強いプレッシングを掛けてくるチームが多いのでラインの違いはありますが、今日に関しては自分たちの攻撃での良さがまったく出せていませんでした。ディフェンスに関しては悪くはなかったと思いますが、ボールを持って支配していかにシュートまでいけるかというところに非常に課題が残ったゲームでした。戦術的に何が悪いという問題ではなかったと思っています」
 
―練習試合ではありますが、Fリーグの中でもトップレベルの選手が揃っている日本代表がFリーグのチームに負けてしまったことについて、どういう風に受け止めていますか?

「正直悔しいです。絶対に負けてはいけない相手でもありました。自分たちの不甲斐なさを今、一番痛感しています。ただ、しっかり反省することが大事だと思っています。この試合に関して言い訳は一切ありません。ちゃんと戦った結果、敗戦という結果になったので、それを次に生かしていくだけです。AFCフットサル選手権も3カ月後にありますし、一人一人がしっかりこの試合を反省できれば、AFCに影響はないと思います。まずは悔しい思いを持ってしっかり反省をして、あと3カ月しっかり成長していきたいです」
 
平田 ネト アントニオ マサノリ選手(名古屋オーシャンズ)
―自分でシュートを打ったほうがよかったなど、得点機に関して思うことはありますか?
「得点するチャンスは前半も後半もあり、そこを決めていたらチームも楽になったと思うので、チャンスをしっかり決めきらないとこういう難しい試合になると反省しています」
 
―吉川選手も「守備は悪くなかったが、自分たちの攻撃の形ができなかった」という話をしていましたが、ピヴォにボールが収まってからの展開が作れなかったような印象を受けました。ご自身はボールを受ける側としてどのように感じましたか?
「僕がいたセットはシュートまでいった場面が3セットの中で比べたら多かったと思いますが、やはり決めきるというところです。他のセットは何回かカウンターも生まれていましたが、代表には代表のパターンがあるので、それをしっかり行って点を取らないといけないですね。フィニッシュがあまりうまくいかず、こういった難しい状態を作ってしまったと思っています」
 
―試合を通じて浦安のプレスにハマってしまったと思いますが、代表チームとして試合の入りが悪くなってしまった点をどう感じていますか?
「相手のプレスが前半強くて、ボールを止めすぎていたのかな、と思います。しっかりボールを動かして間を使うなどは後半にできていたので、それを前半からできていたら、だいぶ違う試合展開になっていたと思います」
 
石田健太郎選手(バルドラール浦安)
―所属チームとの対戦でしたが、どのような気持ちで臨みましたか?また試合を終えての感想は?
「相手が浦安だということは、あまり意識をしないようにしていました。相手がどこであろうと、(自分たちは)日本代表だという意識を持ってプレーをしていましたが、いつも味方としてプレーしている選手たちが相手にいるというのは、不思議な感覚でした。結果は本当に悔しいですし、自分自身にも悔しさが残る試合でした」
 
―試合に負けた悔しさの他にも、個人的な部分での悔しさはありましたか?
「全体的に出場時間が短かったというのが悔しいですし、もっとチームの力になれるような存在になっていかないといけないと思います。今回は一番若い選手として呼ばれているので、そういった若い選手がもっと試合に絡んでいけるようにならないといけないな、と個人的には思いました。ポジションはアラ/フィクソでプレーをしているので、ゴールに向かう部分はもっと意識をしていかなくてはいけませんし、全体的な強度、それは強さだけではなく頭を使うところも含めてすべて、伸ばしていかなくてはいけないと感じています」
 
―浦安がFリーグの開幕戦でも見せたプレスの強度がこの試合にも出ていましたが、石田選手にとっては想定内でしたか?対戦相手として見たときの浦安のパフォーマンスはいかがでしたか?
「今季の浦安は、ディフェンスを強く意識しているチームです。普段の紅白戦でも強度の高い練習ができていますし、この試合でもある程度ディフェンスの部分で前から圧力をかけてくるということは分かっていました。(浦安が)対戦相手になるのは初めてですが、今季のテーマであるディフェンスは素晴らしいものがあったと思います。日本代表チームもリードをする場面が2回あった中で、逆転されたのはディフェンスからのカウンターで、シンプルにいいチームになっていると思いました」
 
小宮山友祐監督(バルドラール浦安)
―試合を総括して
「自分たちには、できることが限られています。前からプレスをかけて、それでどこまでやれるのか。選手たちには『相手がフットサル日本代表だからといって臆する必要はない。まずは自分たちが6月から取り組んできたディフェンスの部分、そこだけを出そう。そうすれば他の部分にも自信を持つことができて、この試合を自分たちの物にできるはずだ』ということを一番に伝えてきました。それを選手たちが40分間やり通してくれたことが、勝利につながったのだと思います。相手の方がボールを保持する時間が長く、シュート本数も多いはずですが、フットサルで一番大切なことは勝利をすることです。相手より多く点を取り、自分たちのディフェンスは崩れないということを象徴したのが、大島旺洋が決めた浦安の1点目だと思います。底辺の位置であってもボールに対して強くいき、ディフェンスで足を出したものがゴールに入りました。相手にとってはアンラッキーかもしれませんが、私はああいったことを狙っています。あのようなプレーを40分間続けることを、今季の浦安は目指しています。それを実践してくれた選手たちを、心からリスペクトしています」
 
■フットサル日本代表情報(JFA公式サイト)
■フットサル日本代表候補 vs バルドラール浦安 トレーニングマッチ(アーカイブ配信)