【日本代表】トレーニングキャンプ選手コメント(3月28日)

3月25日(木)から千葉県・高円宮記念JFA夢フィールドでフットサル日本代表候補合宿が行われています。今回のキャンプに参加しているFリーグ所属選手のコメントを紹介します。
 

<トレーニングキャンプ4日目コメント>

星翔太選手(名古屋オーシャンズ)
―久しぶりのトレーニングキャンプが始まり、初招集の選手がいる中で星選手から見てピッチ内外の雰囲気はいかがですか?
「まだ4日しか過ごしていませんが、名古屋の選手が多いですし、初招集の(長坂)拓海とは浦安時代にかぶっていたのでコミュニケーションは取っています。(毛利)元亮に関してもピヴォというポジションで注目をしていた選手です。ブルーノ・ガルシア監督体制になってからも、日本代表というグループはコミュニケーションが取れているので、内外関わらずとてもいい雰囲気です」
 
―合宿の期間が開いたことでこれまでの状態を取り戻すことが第一目標となっていると思いますが、その辺りはいかがですか?
「オフ明けでフィジカルコンディションには個々の差がありますが、頭の部分や戦術面は長くいる選手は当然、初めての選手も少しずつ積み重ね始めていると思います」
 
―AFCフットサル選手権が中止になるなど度重なるスケジュールの変更がある中で、この合宿の意義はどう捉えていますか?
「AFCで優勝するという目標がありましたが、AFCがなくなり、今の目標はW杯でよりよい成績を残すことです。そこに向けての準備としてすごく意味のある2週間なので、有意義になることは間違いありません。また、少し長い目で日本代表という歴史の中で見れば、今後も続いていく次の選手たちが代表のエンブレムを背負う意味や意義を感じられる場になるので、長期的に見てもとてもいい経験を積める合宿になると思います」
 
―長いキャリアの中でも現在もコンディションがよく、最近は大きな怪我もありませんが、経験で防止できていると感じるところやケアで特別に気をつけていることはありますか?
「所属している名古屋オーシャンズは勝たなくてならないチームなので、足を止めてしまうようなことはなく、日本代表も国を代表してプレーしているので、どちらかと言えば限界を決めずに”ここは絶対にやらなくてはいけないところだ”ということを日々積み重ねてきた結果が今であると思っています。長くプレーをでき、代表にも長く携わらせてもらっているのは間違いなく他の選手より一歩やり切ることに向き合い続けてきた結果だと思います。ケアに関してはストレスに感じない方法を選んでいます。仕事としてフットサルをプレーしているので、睡眠、食事、すべてをフットサルのために行わなくてはなりません。人としての欲求で一番大切な部分を抑制して管理しているので、そこで小さなストレスを感じないようにコントロールすることを大切にしています」
 
―長い選手生活の中で毎回テーマを持って取り組んでいると思いますが、先を見据えてどういうテーマで今回の長期合宿に臨んでいますか?
「昔と違い、ここ最近は”今を大事にしよう”というテーマで取り組んでいます。コロナ禍で日常が当たり前ではないと気づいたこともあり、1日1回の練習をいかに後悔なく取り組めるのか、というところにフォーカスしています。周りの選手たちにも”この瞬間が当たり前ではなく、特別な時間だ”ということを伝えています。僕自身、この先の選手生活は長くなく、代表レベルでそういったことを伝えられる最後の年だと思っているので、”今を全力で生きる”、”今の瞬間を楽しむ”ということを伝えていきたいと思って活動しています」
 
毛利元亮選手(ペスカドーラ町田)
―U20フットサル日本代表の選出経験はありますが、今回初招集されたフットサル日本代表は毛利選手にとってどのような存在ですか?
「子どもの頃から目指していたものだったので、選ばれてすごく嬉しかったです。今はこれ以上の目標を持っていますが、フットサル日本代表はひとつの目標として目指していた場所です」
 
―フル代表に初めて選ばれて、ここまでトレーニングをしてみた感触はいかがですか?
「オフ明けということもあり、とても強度が高く、今のところはついていくのが精一杯なところもあります。これからもっと自分の良さを出していけたらと思います」
 
―初選出でチームメートやご家族の反応はいかがでしたか?
「大きな反応はありませんでしたが、両親も喜んでくれましたし、一番は祖父が喜んでくれました。父方の祖父なんですが、嬉しいニュースがあるのを自分で見つけると、父に電話をかけてきてくれます」
 
―他チームの選手とも一緒にトレーニングをすることで、今後の自分にとって参考やヒントとなることはありましたか?
「星翔太選手(名古屋)が色々なアドバイスをくれています。ボールを受けて戻すタイミングでもう少し深さを取ったほうがいい、などを教えてもらいました。一緒にプレーをしてすごいな、と思ったのは西谷良介選手(名古屋)です。自分が持っていないものを持っていて、ここでパスをくれるんだ、といったことも感じました」
 
―この先、代表に定着したり存在感を出していったりを目指していくと思いますが、実際に合宿に参加してみて自分の強さが出せているシーンや、逆に足りないと感じたシーン、これからどのように自分の強みを出していきたいかを教えてください
「今は足りないと感じる部分のほうが多いです。自分の得意な前線の動きはできる部分もありますが、守備面は特に(所属チームとは)コンセプトが違い難しい部分があります。これからそこを覚えていき、自分の良さを出していきたいと思います」
 
―毛利選手は怪我で出場ができませんでしたが、AFC U-20フットサル選手権に選ばれた年代ではフル代表に一番乗りとなりました。そこに対する感想やW杯出場に近づいた思いを教えてください
「あのメンバーには負けないという気持ちで今までやってきたので、嬉しく思っています。ただ、選ばれることが全てではなく、選ばれただけではその先のW杯につながっていきません。W杯出場メンバーに入るにはまだまだ足りていない部分もあるので、残りの合宿期間で自分の良さを発揮して、日本代表に貢献できることを示していきたいと思います」
 
フットサル日本代表の情報は公益財団法人日本サッカー協会公式サイト