【プレーオフ Final Round 第2戦】激闘を制したのはシュライカー大阪!
3月4日(土)、岸和田市総合体育館(大阪)で行われたSuperSports XEBIO Fリーグ 2016/2017 プレーオフ Final Round 第2戦。前日の第1戦でペスカドーラ町田が勝利したため、リーグ優勝を懸けた決戦はこの試合に持ち越されました。どちらにとっても悲願となる初優勝を目指し、この日も熱戦が繰り広げられました。
SuperSports XEBIO Fリーグ 2016/2017 プレーオフ Final Round 第2戦
シュライカー大阪 3-2(前半2-1) ペスカドーラ町田
昨日同様、士気高く試合に入った両者。開始直後にFKを得た町田は、森岡薫選手がゴール前の金山友紀選手を狙いますが、これは合わせることができません。対する大阪も前日の試合で前半に3点のリードを奪われ敗戦しているため、序盤から積極的に攻撃を仕掛けます。プレーオフ4戦目となる影響かやや疲労が感じられる町田に対し、カウンター、セットプレーとチャンスを作り続け大阪は、5分、昨年12月にFリーグデビューをはたした仁井貴仁選手が左サイドからシュートパスを入れ、これを永井義文選手が流し込み先制。ここまでプレーオフ3戦を先制し勝利してきた町田から貴重なゴールを奪います。つづく7分にはチアゴ選手がゴール前右手からシュートを放ち、ゴール左に突き刺して追加点。優勝するには勝たなくてはならない町田は、2点を追いかける苦しい展開となります。金山選手が抜け出し流しこんだシュートは、直前のプレーのファウルによりノーゴールとなり、なかなか得点することができません。
前半終了間際、町田の累積ファウルが6つとなり、大阪に第2PKを献上をしてしまいます。これをヴィニシウス選手が蹴りますが、町田のGKピレス イゴール選手が身体を張ってセーブ。直後に今度は大阪が6つ目のファウル。第2PKを得た町田はこれを森岡薫選手がしっかり沈め、1点を返し前半を折り返します。
大阪リードで迎えた後半、少なくとも2点以上の得点が必要な町田は、前半のスターティングメンバーからFP4人を変えて臨み、積極的に大阪ゴールへと迫ります。立ち上がりから横江怜選手が大阪ゴールを脅かしますが、GK柿原総一朗選手の好セーブもあり、得点を奪うことはできません。しかし、23分、篠崎隆樹選手の左からのCKが柿原選手に当たり、このボールがゴールへ。同点に追いつき勢いを得た町田は、さらなる追加点を狙いますが、大阪の集中した守備の前にゴールを割ることができません。
勝利が絶対条件の町田は試合時間残り3分を切り、篠崎選手をGKに置きパワープレーを開始。最後までゴールを狙い続けます。ところが追加点を挙げたのは大阪。残り5秒、チアゴ選手がパワープレーを返しを決めタイムアップ。3-2で勝利した大阪が、Final Round 1勝1敗で悲願の初優勝を果たしました。
町田の岡山孝介監督は試合後の会見で「優勝に値するチームだと改めて感じました」と大阪を称えながらも「プレーオフ4試合の中でさらに力をつけられたと思います。来年もこの舞台に来られるように頑張りたい」と今後の意気込みを語りました。金山選手も同様に、「どのような状況になっても下を向くことなく戦い抜けたことをプラスに捉えて、全日本フットサル選手権に繋げていきたい」と話し、「アウェイの大阪にも関わらずサポーターがたくさん駆けつけてくれ、そのような中で試合をできたことを嬉しく思います」と感謝の気持ちを述べました。
大阪を率いて3シーズン目で悲願の初優勝を遂げた大阪の木暮賢一郎監督は「昨日の敗戦を受けて、選手も含めてメンタル的に苦しいところはあったと思いますが、勇敢に戦ってくれたと思います。全選手、スタッフに感謝の気持ちとおめでとうという言葉を送りたい」とコメントを残しました。
「優勝が決まった瞬間は、苦しさからの解放感とうれしい気持ちで試合を振り返るのは難しい感情でした」と話す大阪の佐藤亮選手は「今シーズンに限らず、これまでシュライカー大阪に関わったすべての選手、スタッフ、サポーター、スポンサーの皆さんの10年間の積み重ねでこのような結果が得られました。10年の歴史がひとつの形になった日だと思います」と喜びと感謝の言葉を口にしました。