予想外の展開を見せた第28節。北海道がすみだとの打ち合いを制す【Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 第28節】
Fリーグは6日(金)から8日(日)の3日間にわたり、Fリーグ 2019/2020 ディビジョン1 第28節の6試合を行いました。上位チームと対戦したエスポラーダ北海道、ヴォスクオーレ仙台が勝利を収めるなど、波乱の展開を見せた今節。名古屋オーシャンズは立川・府中アスレティックFCに勝利し、リーグ戦1位に向けて前進しています。
Fリーグ 2019/2020 ディビジョン1 第28節
12月6日(金)
ヴォスクオーレ仙台 7-2 ペスカドーラ町田
11位の仙台が上位の町田を破る波乱の展開となりました。2分、藤山翔太選手のゴールで、ホームの仙台が先制に成功します。その後は拮抗した展開が続きますが、1点を追う町田は少ないチャンスを決めきることができず、1対0で前半を折り返します。迎えた後半、立ち上がりから追加点を狙う町田は、セットプレーの流れから中村充選手のゴールで同点に追いつくと、およそ2分半後には二井岡嵩登選手が得点を挙げ、逆転に成功します。プレーオフ出場を目指す町田はこの勢いで仙台を突き放したいところでしたが、ここから仙台の反撃が始まります。29分、藤山選手がこの試合2点目となるゴールを決め同点に追いつくと、そのわずか21秒後には荒牧太郎選手が追加点を挙げ仙台が再度1点をリード。勢いの止まらない仙台はその後も得点を重ね3点をリードします。5分以上を残しタイムアウトを取った町田は、室田祐希選手をGKにパワープレーを開始。しかし、仙台はパワープレー返しで2得点を追加し、さらに町田を突き放します。このまま試合は終了し、藤山選手がハットトリックの活躍を見せた仙台が7対2で大勝を収めました。
フウガドールすみだ 6-7 エスポラーダ北海道
激しい点の奪い合いとなったこの試合。ホームでの勝利を目指すすみだは開始わずか21秒でガリンシャ選手がゴールし先制に成功します。しかし、北海道も負けじと攻撃を仕掛けると佐藤明生選手のアシストから水上玄太選手がゴールを挙げ、試合を振り出しに戻します。さらに1点ずつを追加し2対2の同点となると、6分には佐藤選手が強烈なゴールを決め北海道が逆転に成功。しかし10分にすみだが同点に追いつき、両者一歩も譲らず前半を終了します。ホームでの大声援に後押しを受けるすみだは後半も開始直後に得点を挙げると、24分にはセットプレーからデネル選手が追加点を挙げ2点をリードします。しかし、粘りを見せる北海道が追い上げを見せ3点を奪い逆転に成功すると、33分には木村優太選手のゴールで2点をリードします。パワープレーで反撃を狙うすみだは39分、ガリンシャ選手のゴールで1点差に迫りますが追撃及ばずタイムアップ。打ち合いを制した北海道が勝点3を獲得しています。
12月7日(土)
シュライカー大阪 8-2 バサジィ大分
4位の大阪が、引き分け以上でプレーオフ出場を決める大分をホームに迎えました。4分、右サイドでボールを受けたアルトゥール選手のゴールで先制に成功した大阪は、自陣からの縦パスを受けた相井忍選手のゴールで追加点を挙げると、前半終了間際にアンドレウ選手のゴールで3点をリードします。対する大分は大阪を上回る15本のシュートを打ちながらも決めきることができません。3対0で迎えた後半、立ち上がりに小門勇太選手のゴールで1点を返した大分でしたが、その後も大阪は攻撃の手を緩めずに得点を量産。大分が白方秀和選手をGKに置いて仕掛けたパワープレーからも、田村友貴選手のパワープレー返しで2得点を挙げ、8対2。攻撃力に定評のある両者の対戦は、ホームの声援に後押しを受けた大阪に軍配が上がりました。今節の結果により、大阪は再度3位に浮上しています。
バルドラール浦安 2-3 Fリーグ選抜
勝点1差で8位の浦安と9位のF選抜が対戦しました。今季ホームでの勝利がない浦安。残る2試合で勝利を挙げるべく、この試合に臨みました。しかし、拮抗した展開の中、試合を動かしたのはF選抜でした。12分、左サイドの深い位置から畠山勇気選手が上げたボールにゴール前の吉田愁平選手が頭で合わせ1点をリードします。まずは1点を返したい浦安でしたが、得点を奪うことができずに前半終盤を迎えると、残り33秒、山田凱斗選手のゴールでF選抜が追加点。0対2とF選抜リードで前半を折り返します。2点を追う浦安は27分、F選抜の自陣でのパスミスからボールを奪った永島俊選手が自ら突き刺し1点差に迫るとその後もチャンスを作りますが決めきることができません。33分には山田選手のアシストから吉田選手がこの試合2点目となるゴールを挙げ、F選抜が再度2点をリード。4分以上を残し、加藤竜馬選手をGKにパワープレーを開始した浦安は、38分、西村祐飛選手のゴールで1点差に迫りますが追撃及ばず試合終了。2対3でF選抜が勝利し、8位に浮上しています。
湘南ベルマーレ 8-2 ボアルース長野
プレーオフ出場に可能性を残し躍進する湘南が、初勝利を目指す長野をホームに迎えました。序盤からペースをつかむ湘南は8分、オウンゴールを誘発し先制に成功すると、攻勢を強め9分にはロドリゴ選手、10分には鍛代元気選手がゴールし、わずか2分足らずで3点をリードします。対する長野は登録メンバー10名と限られた人数でゴールを狙いますが、湘南の守備に阻まれ得点を奪うことができません。18分には鍛代選手のこの試合2点目となるゴールで湘南が4点をリードし前半を折り返します。迎えた後半も攻撃の手を緩めない湘南は2得点を追加し、長野を突き放します。流れの中から得点が生まれない長野は、パワープレーを選択。するとこれが功を奏し、小林大晃選手、西巻広直選手が連続で得点を挙げ、4点差に迫ります。しかし上位の貫禄を見せる湘南は38分、ロドリゴ選手が得点を挙げハットトリックを達成。ここでタイムアウトを取った長野でしたが、劣勢を立て直すことができずにさらに失点し8対2。湘南が大勝し、5位のペスカドーラ町田に3ポイント差まで迫っています。
名古屋オーシャンズ 5-1 立川・府中アスレティックFC
プレーオフ出場をいち早く決め、リーグ戦1位を目指す名古屋が、7位の立川・府中をホームに迎えました。序盤から先制を狙う名古屋に対し、粘り強い守備でこれを跳ね返す立川・府中でしたが、徐々に名古屋が圧力を強めると12分、吉川智貴選手がボールを押し込み先制に成功します。16分には八木聖人選手が得点し、2点リードで前半を折り返します。2対0で迎えた後半、24分にはペピータ選手、29分には星翔太選手の得点で名古屋が4点をリード。31分には名古屋が退場者を出し、数的優位に立った立川・府中でしたが、この状況を生かすことができずに2分が経過します。33分にはペピータ選手にこの試合2点目となる得点を奪われ、立川・府中は5点を追う苦しい展開に。渡邉知晃選手のアシストから内田隼太選手がゴールし1点を返した立川・府中はさらなる追加点を狙いパワープレーを開始。しかし、これを集中した守備で抑えた名古屋が5対1で勝利し、リーグ戦1位に向けて一歩前進しました。
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