【日本代表】トレーニングキャンプ全日程を終える。トレーニングマッチは2-3で横浜が勝利
10月26日(月)から千葉県・高円宮記念JFA夢フィールドで行われていたフットサル日本代表候補合宿は、28日(木)に全日程を終了しました。
3日目にはY.S.C.C.横浜とのトレーニングマッチを行われ、フットサル日本代表が2点を先取しますが、第2ピリオドで逆転した横浜が2対3で勝利しました。キャンプ中のFリーグ所属各選手、トレーニングマッチを終えたY.S.C.C.横浜・前田佳宏監督のコメントを紹介します。
トレーニングマッチ
フットサル日本代表候補 2-3(1st:2-1)Y.S.C.C.横浜
<トレーニングキャンプ2日目コメント>
仁部屋和弘選手(バサジィ大分)
―久しぶりの招集に対しての感想は?
「招集は(昨年10月の)中国で開催されたAFCフットサル選手権トルクメニスタン2020予選以来だと思います。あの大会で、僕もこういう状況になるのかなと思っていたので、大きな違和感はありませんでした。監督とも話をしていました」
―外れた後も代表入りを目指していましたか?
「僕がするべきことは、日本代表に入る、入らないではなく、入った後にチームをどれだけ引っ張っていけるかというところです。だから、「入るために」という意識はありませんでした。代表に入った後に、どれくらい推進力を上げられるか。そのための準備をしていました」
―開幕が遅れたFリーグもようやく始まりましたが、自身のパフォーマンスはどう捉えていますか?
「個人的に状態はとてもいいと感じています。今までのスタイルとは変えました。より自分に求められていることは、やはりスコアを動かす、チームの勝利を決定づけること。そのためのプレースタイルを意識していますし、個人的にはいい方向に進んでいると思っています」
芝野創太選手(バサジィ大分)
―Fリーグではコンディションがいい印象ですが、ご自身の感覚はいかがですか?
「開幕から2試合は得点もでき、チームも勝利して、結果で貢献できましたが、それから3試合は全く得点を取れずチームも負けていました。自分では悪くはなかったですが、貢献できていないので満足はしていませんでした」
―そうした中でも代表に戻ってこられていることに対して、また、ある程度固定されてきているメンバーに割って入るには何が必要ですか?
「いい状態を評価してもらえたのでポジティブに捉えて、いいところを出せるようにしたいです。ピヴォのライバルや軸の選手は分かっています。その選手たちにはできないプレーや、自分の特徴でもあるゴールに直結するプレー、身体能力を生かしたプレーをして、ゴールという結果を残していかないと厳しくなります。結果にこだわりたいです」
―本来であれば既にW杯も終わり、新たな世代へと続いていく時期ですが、延期によりチャンスを得ていることに対しては?
「色々な予定変更があり、どこにコンディションをもっていけばいいかは分かりませんが、自分はそんなことを言っている余裕もないし、立場でもありません。なので、与えられた環境で100%を出してやっていくしかない。そうシンプルに考えています」
内田隼太選手(立川・府中アスレティックFC)
―今シーズンはとてもパフォーマンスがいいようですが、ご自身の感覚はいかがですか?
「昨年は自分のプレーにも、チームの順位にも納得していなくて、個人的にとても悔しい思いをしました。そんな思いを今季はしたくない、この経験を無駄にしたくない、という気持ちがありました。周りからもいいパフォーマンスだと言われますが、僕としてはあれが最低限のレベル。特に高いわけではなく、最低限です」
―AFCフットサル選手権やW杯へ向けて、メンバーが固定されてきている中でどのように考えていますか?
「延期が重なっていますが、僕にとっては本当にチャンスだと捉えています。自分の努力や運など色々あると思いますが、(運も)味方してくれているのかなと。このチャンスをつかむかどうかは自分次第です。そういう覚悟を持って日々の練習も、合宿にも取り組んでいます」
―出場できれば、今後のキャリアにとって大きな転機になりますがどう捉えていますか?
「24歳の代で出場できたら、その先も3回、4回と出場できる可能性があります。年齢が上がってからでも出られるとは思いますが、若いうちに経験していくことはこの先のキャリアにとっても大事だと思います。このチャンスをつかむために、頑張っていくだけです」
<トレーニングマッチ終了後コメント>
前田佳宏監督(Y.S.C.C.横浜)
―トレーニングマッチを終えての感想を教えてください
「まずはリーグ戦が続いていく中でトレーニングマッチの機会をいただき、とてもありがたく思っています。自分たちはFリーグの中で負けが先行しているので、なかなか新しいチャレンジをすることができない雰囲気でした。さらに相手が日本代表だったことで、クラブのカラーである向かっていく精神、チャレンジャー精神が発揮できるいい時間になりました。対戦相手の日本代表候補からは、ひとつひとつの細かい部分で学ぶべきところがたくさんありました」
―逆転勝利という結果には、そういったチャレンジャー精神や平均年齢が若くペースをつかむと乗ってくるという点が作用しましたか?
「それはあると思います。さらに自分たちが日本代表に選ばれたいと思っている若手がほとんどなので”このトレーニングマッチでアピールしてやろう”という気持ちがあったと思います。そういった気持ちがいい方向に転がるとすごく力になるので、このトレーニングマッチではプラスに現れたと思っています」
―JFA夢フィールドという恵まれた環境でトレーニングマッチを行った感想は?
「本当に素晴らしい施設でした。サッカーのグラウンドももちろんですが、フットサルのピッチ、ウエイトルームやミーティングルームなどの施設もすごくいい環境だったので、僕たちもテンションが高く『聖地』でプレーできるようなイメージ、高揚した気持ちで臨め、とてもいい経験をさせてもらったと思っています」
フットサル日本代表の情報は公益財団法人日本サッカー協会公式サイトへ