【日本代表】3日間のトレーニングキャンプを終了。トレーニングマッチは8-1で代表候補が勝利。
11月9日(月)から千葉県・高円宮記念JFA夢フィールドで行われていたフットサル日本代表候補トレーニングキャンプは、11日(水)に全日程を終了しました。
最終日に行われたトレーニングマッチを終えたFリーグ所属各選手、山田マルコス勇慈監督(立川・府中アスレティックFC)のコメントを紹介します。
トレーニングマッチ
フットサル日本代表候補 8-1(1st:3-0)立川・府中アスレティックFC
星翔太選手(名古屋オーシャンズ)
―バルドラール浦安、Y.S.C.C.横浜との対戦では連敗しましたが、今回の勝利とは違いはありましたか?
「ずっとキャプテンだった吉川智貴選手が大きなケガをしてしまい、コロナの影響で招集が見送られた選手もいましたが、そうした中で招集された選手たちも、新しく入った選手たちもトレーニングマッチで負けが続いていた状況をしっかりと受け止めていました。いい練習ができていても、ピッチの中、試合でそれを発揮することができていなかった。結果を見れば、そう捉えられてしまうと思います。そのマインドをピッチでうまく表現できたことが結果につながったと思います」
―プレー自体が大きく変わったわけではない、ということですか?
「前回からセットも大きくは変わっていないですし、他のセットでも選手の特徴(のバランス)は大きくは変わらなかったので、大きな変化はマインドの部分ですね。負ければ少し自信を失うこともありますし、疑問は常に出てくるものなので、それを払拭できた。受け止めて乗り越えて、ピッチで表現できたというのが一番重要だと思います」
―浦安戦、横浜戦と比べて内容面ではどういった違いがありましたか?
「相手のディフェンスのシステムが普段とは違ったということはあったと思います。特段その部分をミーティングで話していたわけではなく、試合の中で自分たちで改善する、解決策を見つけて常にゴールに向かい続けられたということが(勝利の)要因かと思います。相手のやろうとすることに対して対策をピッチの中で感じて、しっかりと対策できたことが大きかったと思います」
関口優志選手(名古屋オーシャンズ)
―これまでの勝てなかった試合とこの試合での快勝。後ろから見ていて違いを感じましたか?
「負けた2戦は追いつかれたり、逆転されたりした後の戦いが良くありませんでした。自分たちが後手に回り安全に後ろにパスをつなげて、相手のプレスをかけられ取られてしまうというような展開が多かった。この試合では、相手にリードを許すことなく戦い切れました。失点をしなければ非常にいい戦いができるチームだと思っているので、そういう面で特にこの試合では危なげなく戦えたと思っています。相手が前プレをどんどんかけてくるようなチームでもしっかりと回避できるようにやっていかないといけないということは前の2戦からも感じていました」
―「失点をしなければ」ということでしたが、守備やこの試合の1失点はどう分析していますか?
「失点に関しては、前での受け渡しのミスを突かれて失点してしまいました。トレーニングマッチの3戦の中でも、ディフェンスの連係ミスから失点することが多かったので、そこは改善と修正が必要だと思います。でも、全てが悪いわけではありません。僕たちは守備を固めてカウンターへつなげていくというコンセプトを持っていますし、しっかりできている部分も間違いなくあると思います。継続する部分はしっかりとして、コミュニケーションを取って受け渡すことはしっかりと声をかければ改善できるので、コミュニケーションを密に取っていきたいと思います」
―2連敗の後での快勝で自信を得て、AFCフットサル選手権での戦いに向けた手応えを感じていますか?
「2敗したからと言って、自信を失っていたわけではありません。修正点は多々見つかりましたが、これまで僕たちがやってきたことは間違いはないと思います。もちろん代表は結果を出さないといけないですが、僕は負けたからといって自信を失うとは感じていません。これまでの積み重ねを出せれば、AFCでもいい結果を出せるという自信を持っています。AFCの延期をプラスに捉えて、修正を重ね、よりよくしていけたらと思います」
山田マルコス勇慈監督(立川・府中アスレティックFC)
──トレーニングマッチを終えての感想を教えてください
「私たち立川・府中の通常のトレーニングのサイクルでは、(トレーニングマッチが行われた)水曜日が一番ハードです。通常は紅白戦を行っています。今回は日本代表との対戦ということで、最高のトレーニングになったのではないかと思います。結果的には点差が開きましたが、中心選手3名が招集され抜けてしまった時にどうプレーの質を保持するかということはひとつの課題です。その中でもこのトレーニングマッチを戦ってよかったことは、室田祐希選手や仁部屋和弘選手のような1対1の質が高い選手に対し、立川・府中の守備がどこまで通用するのか見ることができたことです。負けてしまったのでもっともっと磨いていかないといけませんが、次のリーグ戦に向けてすぐ切り替えたいと思います」
―自チームから招集された皆本晃選手、内田隼太選手、上村充哉選手について
「皆本選手は代表の中でもベテランなので、環境にも慣れていてコンディションも良さそうに見えました。内田選手もこれで3回連続の招集でとても良く見えましたが、上村選手からは少し緊張を感じました。ただ、3人ともリスクを負わない姿勢でエラーなども少なくとてもいいプレーでした」
―JFA夢フィールドという恵まれた環境でトレーニングマッチを行った感想は?
「コロナ禍の中、このような素晴らしい施設でトレーニングマッチができ、とても感謝しています。言葉で伝えきれないくらいの施設で感動しました。ピッチを見るだけで、JFAの皆さんがフットサルを大切にしてくれていることが伝わってきます。競技フットサルに携わる私たちは、ピッチで恩返しを見せるしかないと思いますが、フットサルはきっと、こういった環境でもっと強くなっていくのでこの先も盛り上がっていくと思います」
フットサル日本代表の情報は公益財団法人日本サッカー協会公式サイトへ