町田がホームで接戦を制す。名古屋完封勝利で開幕3連勝【Fリーグ2021-2022 ディビジョン1 第3節】

6月19日(土)、20日(日)の2日間、Fリーグ2021-2022 ディビジョン1 第3節の6試合が行われました。
 
シュライカー大阪 1-2 バサジィ大分 ▶▶▶試合ハイライト
 
開幕3連勝を狙う大阪が、ホームに大分を迎えました。これまでの対戦同様、引き締まった試合となったこの一戦。両者チャンスを作りながら両GKの好セーブもあり得点を奪うことができません。激しい攻防を繰り広げながら、第1ピリオドをスコアレスで折り返します。第2ピリオドも拮抗した展開がつづきますが、再三惜しいシーンを作っていた大阪は31分、計盛良太選手がカットしたボールに合わせた加藤翼選手が3試合連続となるゴールを挙げ先制に成功します。さらなる得点を奪いたい大阪に対し今季初勝利を目指す大分は32分、瀧澤太将選手のキックインに合わせた森村孝志選手のゴールで同点に追いつくと、36分には高い位置でボールを奪った吉田圭吾選手が逆転ゴールを挙げリードを奪います。1点を追う大阪はGK高見政顕選手の攻撃参加やパワープレーで同点を狙いますが、追撃及ばずタイムアップ。大阪の連勝は2でストップし、大分が今季初勝利を挙げています。
 
ペスカドーラ町田 1-0 Y.S.C.C.横浜 ▶▶▶試合ハイライト
 
前節、ホーム開幕戦で先制しながら逆転負けを喫した町田。ホーム初勝利を目指し、横浜と対戦しました。700人を超える観客を前に先制を狙う町田に対し、今季初勝利を目指す横浜も前節連続ターンで会場を沸かせた菅原健太選手と安井嶺芽選手の連係から惜しいシーンを作ります。しかし、開始2分でフリーキックを得た町田はこれに合わせた毛利元亮選手のゴールで先制に成功。その後もカウンターやセットプレーからチャンスを作ります。1-0と町田リードで第1ピリオドを折り返すと、第2ピリオドは堅い試合展開に。追加点を狙う町田でしたが、横浜GK後村祐樹選手の好セーブもあり、ゴールを奪うことができません。第2ピリオドも中盤を過ぎ、今度は横浜がセットプレーから再三チャンスを作ります。しかし、町田の集中した守備を前にゴールをこじ開けることができず、試合時間も残り2分を切ると、まずは1点がほしい横浜は堤優太選手をGKに置きパワープレーを開始。しかし、ここでも得点を奪うことができずに試合終了。1点のリードを守り切った町田が、ホーム初勝利を挙げています。
 
フウガドールすみだ 5-1 ボルクバレット北九州 ▶▶▶試合ハイライト
 
前節のホーム開幕戦では、昨季の王者・名古屋オーシャンズに先制しながらも逆転負けを喫したすみだ。荻窪体制でのホーム初勝利を目指し、北九州と対戦しました。対する北九州は強豪との対戦が続く中、前節で昨季準優勝の大分との九州ダービーを制しており、連勝を狙いこの試合に臨みました。激戦が予想される試合でしたが、開始わずか36秒ですみだがPKを得ると、これを鬼塚祥慶選手が右足で突き刺し先制に成功します。1点を追う北九州は流れの中やセットプレーから決定機を作りますが、得点を挙げることができません。8分にはCKの流れから鬼塚選手がこの試合2点目となるゴールを決めると、12分にも鬼塚選手がループシュートを決めハットトリックを達成。すみだがリードを広げます。しかし、連勝を狙う北九州もこぼれ球を拾った田村研人選手のロングシュートで1点を返します。3-1とすみだリードで迎えた第2ピリオド、すみだの守備を突破できない北九州は樋口岳志選手をGKに置きパワープレーを仕掛けます。しかし、相手の隙を突いたすみだは、GK石黒紘久選手、中田秀人選手がパワープレー返しを決め、5-1で試合終了。すみだが今季ホーム初勝利を収めました。
 
エスポラーダ北海道 2-3 バルドラール浦安 ▶▶▶試合ハイライト
 
前節、先制されながらも7得点を挙げ勝利を収めた北海道が、函館アリーナでのホーム開幕戦を迎えました。対する浦安は今季未勝利。前節は無得点で終えており、この試合では序盤から積極的にゴールを狙いました。すると5分、FKを得た浦安は滝田学選手のパスに長坂拓海選手が合わせて先制に成功します。その後も追加点を狙う浦安に対し、北海道はファウルを5つまで溜めるなど流れを引き寄せることができず、1点ビハインドで第1ピリオドを折り返します。しかし、第2ピリオド序盤に西村啓選手が落としたボールに合わせた山本航平選手のFリーグ初ゴールで北海道が同点に追いつくと、25分には右サイドから持ち上がった水上玄太選手がシュートを放ち、こぼれたところを自ら押し込んで逆転に成功します。ホーム開幕戦での勝利に向け、さらなる追加点がほしい北海道でしたが、26分、加藤竜馬選手の折り返しから長坂選手に同点弾を許すと、さらに石田健太郎選手にゴールを決められ、再度1点を追う展開に。終了間際までGK坂桂輔選手の攻撃参加やパワープレーで得点を狙った北海道でしたが、これを集中した守備でしのいだ浦安が2-3で今季初勝利。1度はリードを奪った北海道でしたが、ホーム開幕戦を勝利で飾ることができませんでした。
 
名古屋オーシャンズ 5-0 湘南ベルマーレ ▶▶▶試合ハイライト
 
ABEMAのリクエスト中継対象試合でもあり、今節最も注目を集めたこの試合。名古屋がホーム開幕戦に、湘南を迎えました。開幕から2試合は先制を許し逆転勝利を収めていた名古屋でしたが、この試合では序盤から王者の貫禄を見せつけます。3分、星龍太選手のアシストからスパウット・トゥエンクラーン選手が体ごとゴールに向かい先制に成功します。対する湘南は名古屋の圧力に苦しみ早い段階でファウルがかさみながらも、前節2得点を挙げている高溝黎磨選手がカウンターからチャンスを作ります。しかし、これを決めきることができず、8分には名古屋のアルトゥール選手が追加点。その後も試合巧者ぶりを見せる名古屋は1点を追加し、3-0で第1ピリオドを終了します。まずは1点を返したい湘南でしたが、名古屋の落ち着いた試合運びに得点を奪えず、8分を残し得たFKのチャンスからロドリゴ選手をGKに置きパワープレーを開始します。しかし、直後に退場者を出し、さらに厳しい状況に立った湘南は、水谷颯真選手、ペピータ選手に追加点を許し5-0で試合終了。名古屋は開幕から3戦目にして唯一、3連勝を達成しています。
 
ボアルース長野 2-3 立川・府中アスレティックFC ▶▶▶試合ハイライト
 
今節最後の試合は、劇的な幕切れとなりました。今季未勝利の長野が、ホームゲームに立川・府中を迎えたこの一戦。序盤から積極的にゴールを狙う長野は3分、田口友也選手のアシストから松原祥太選手がゴールを挙げ、先制に成功します。しかし、同点を狙い攻撃を続ける立川・府中は、惜しいシーンを作っていたキャプテンの上村充哉選手の突破からジョー選手がゴールし、試合を振り出しに戻します。ホームで今季初勝利を挙げたい長野は17分、田村佳翔選手が鋭いシュートを突き刺し再度1点をリード。2-1で第1ピリオドを折り返しますが、第2ピリオドでは立川・府中の圧力を受け防戦一方に。29分にはPKを献上し、これを決められて2-2の同点に追いつかれます。2度追いつかれながらも集中した守備を見せていた長野でしたが、既にファウルを5つ溜めており、苦しい状況に。試合終了間際には立川・府中の内田隼太選手にゴールを決められ、2-3で試合終了。開幕戦同様、先制しながらも終了間際に逆転を許した長野にとって、痛い敗戦となりました。