少ないチャンスを生かしたすみだ、”東京ダービー”を制する【Fリーグ2021-2022 ディビジョン1 第5節】
6月26日(土)、27日(日)の2日間、Fリーグ2021-2022 ディビジョン1 第4節の6試合が行われました。
ペスカドーラ町田 1-3 シュライカー大阪 ▶▶▶試合ハイライト
第4節終了時点で4位の町田が、同2位の大阪をホームに迎えました。上位を定位置にするためにどちらにとっても勝たなくてはならない一戦。序盤から肉弾戦と呼ぶにふさわしい激しい攻防を繰り広げます。10分、加藤翼選手がが放ったシュートがクロスバーに当たりこぼれたボールを、齋藤日向選手が落ち着いてゴールに押し込み大阪が先制に成功すると、16分には町田が自陣でのキックインからパスをつなぎ毛利元亮選手のゴールで同点に追いつきます。1-1で迎えた第2ピリオドも激しい球際の攻防やフィジカルコンタクトがつづき、25分には計盛良太選手のゴールで大阪が再度リードを奪います。2試合ぶりの勝利を目指す町田は、毛利選手をGKに置きパワープレーを仕掛けますが、一瞬の隙を突いた大阪が齋藤選手のインターセプトから相井忍選手のゴールでダメ押しの3点目を挙げ、3-1で勝利を収めました。
Y.S.C.C.横浜 4-0 ボアルース長野 ▶▶▶試合ハイライト
前節、今季初勝利を収めた横浜が、今季未勝利の長野をホームに迎えました。連勝に向け勢いに乗る横浜は開始わずか10秒で堤優太選手シュートを突き刺し、幸先のいいスタートを切ります。つづく5分には笠篤史選手との連係から樋口未樹也選手がゴールを挙げ2点をリード。対する長野もチャンスを作りますが、横浜GK田淵広史選手の好セーブもあり、ゴールを割ることができません。2点リードで第2ピリオドを迎えた横浜は30分、自陣からのロングボールを受けた荒川勇気選手のマイナスのパスに小林拓夢選手が合わせて1点を追加すると、およそ1分後にはハーフウェイラインまで上がったGK田淵選手のロングシュートがこぼれたところに伊藤玄選手が詰めてダメ押しの4点目。4点を追う長野はパワープレーで反撃のチャンスを狙いますが、これを集中した守備でしのいだ横浜が4-0で完封勝利。連勝を遂げた横浜は、6位に順位を上げています。
フウガドールすみだ 2-0 立川・府中アスレティックFC ▶▶▶試合ハイライト
勝点6で並ぶ5位のすみだと7位の立川・府中が対戦しました。前節では大敗を喫した両者。どちらにも上位浮上の可能性がある一戦は、序盤から立川・府中が積極的に攻撃を仕掛けました。5分、新井裕生選手の折り返しにゴール正面の内田隼太選手が合わせシュートを放ちますが、これは今季初出場のすみだGK岸将太選手がしっかりとキャッチ。その後も立川・府中は攻勢を続け、第1ピリオド中盤には波状攻撃を仕掛けます。しかし、集中した守備でこれをしのいだすみだは15分、この日30歳の誕生日を迎えた田口元気選手のゴールで先制に成功します。1-0で迎えた第2ピリオドも立川・府中の攻撃を粘り強く跳ね返すすみだは31分、カウンターの流れから北村弘樹選手が追加点。2点ビハインドの立川・府中は、皆本晃選手をGKに置くパワープレーで反撃のチャンスを窺います。利き足を考慮しGKを完山徹一選手に代えながら、終了間際まですみだにゴールに迫った立川・府中でしたが、追撃及ばずタイムアップ。少ないチャンスを生かしたすみだが、2-0で完封勝利を収めました。
バサジィ大分 3-2 バルドラール浦安 ▶▶▶試合ハイライト
今季序盤では実力を発揮しきれていない感のある大分と浦安が対戦しました。中断期間前に中位に上がっておきたい両者にとって重要な一戦は、固い試合運びとなりました。両者少ないチャンスを生かしきれないまま0-0で第1ピリオドを終えるかに見えた残り11秒、ガリンシャ選手のアシストから石田健太郎選手がゴールを決め、浦安が先制に成功します。0-1で迎えた第2ピリオド、まずは同点に追いつきたい大分はGK矢澤大夢選手を上げて攻撃を仕掛けますが、逆に浦安に隙を突かれ石田選手にこの試合2点目となるゴールを決められてしまいます。しかし、ホームの後押しを受ける大分はわずか17秒で吉田圭吾選手がゴールし1点を返すと、32分には山田凱斗選手のアシストから仁部屋和弘選手が同点ゴール。さらに37分には左CKにダイレクトで合わせた森村孝志選手のゴールで、この日初めてのリードを奪います。1点を追う浦安は加藤竜馬選手をGKに置きパワープレーを開始し、タイムアウトを取りながら最後までゴールを狙いましたが追撃及ばず試合終了。ホームの大分が逆転勝利を収めました。
名古屋オーシャンズ 3-1 エスポラーダ北海道 ▶▶▶試合ハイライト
開幕4連勝中の名古屋が、6位の北海道をホームに迎えました。多くの得点源を持ち、序盤からリズムを掴む名古屋は3分、八木聖人選手の右CKにペピータ選手がダイレクトで合わせ先制点を奪います。つづく7分には八木選手のキックインにスパウット トゥエンクラーン選手が合わせて追加点。2点ビハインドの北海道は惜しいシーンを作りながらも、名古屋GK篠田龍馬選手の好セーブやポストに阻まれ決めきることができません。17分にはペピータ選手のアシストから野村悠翔選手がFリーグ初ゴールを挙げ、名古屋が3点をリード。第1ピリオドを3-0で折り返します。まずは1点を返したい北海道は、第2ピリオド開始直後に宮原勇哉選手が奪ったボールを前線まで運び、パスを受けた西村啓選手が落ち着いてゴールを決めて3-1に。ここから得点を重ねたい北海道でしたが、名古屋の守備を崩しきることができず得点を奪えないまま試合終了。3-1で勝利した名古屋は開幕5連勝。北海道は2つ順位を落としています。
ボルクバレット北九州 2-2 湘南ベルマーレ ▶▶▶試合ハイライト
今節最後の一戦は、最後まで目の離せない接戦となりました。3試合ぶりの勝利を目指すホームの北九州は、自ゴール前からのロングボールを湘南GKフィウーザ選手がクリアしきれずこぼれたボールに清水誠也選手が合わせ、開始わずか52秒で先制に成功します。これに勢いを得て攻勢を強める北九州でしたが、湘南も負けてはいられません。7分、右サイドでFKを得るとロドリゴ選手が絶妙なコースに蹴り込み、これがゴールネットを揺らして1-1の同点に。10分にはGKフィウーザ選手のロングスローにロドリゴ選手が合わせて湘南が逆転に成功します。追いかける立場となった北九州は、根気よくゴールを目指すと14分、安嶋健至選手のキックインに合わせた樋口岳志選手のゴールで同点に追いつきます。2-2で迎えた第2ピリオドも両者チャンスを作りますが、どちらも追加点を奪うことができずに2-2のまま試合終了。シュート数も北九州23本、湘南22本とほぼ互角の戦いを見せた一戦は、両者譲らず勝点1を分け合う結果となりました。