大阪、辛勝で暫定2位をキープ。横浜が連勝を4に伸ばす。【Fリーグ2021-2022 ディビジョン1 第7節】
7月16日(金)~18日(日)の3日間にわたり、Fリーグ2021-2022 ディビジョン1 第7節の5試合が行われました。7月19日(月)からおよそ2カ月半の中断期間を迎えるF1リーグでは、各地で熱戦が繰り広げられました。
立川・府中アスレティックFC 0-2 ボルクバレット北九州 ▶▶▶試合ハイライト
ここまで思うように勝点を積み重ねられていない立川・府中と北九州が対戦しました。前節の試合後、両監督が中断前最後の試合に向けた強い意気込みを話していたこの一戦。まず試合を動かしたのは、アウェイの北九州でした。4分、清水誠也選手が頭で落としたボールを立川・府中GK西滉太選手が取り落とし、そこにチャオ パルメイロ クリスチャン選手が詰めて先制に成功します。8分にはGK小島義瑛選手のリスタートから攻撃を組み立て、前鈍内マティアス エルナン選手のゴールで追加点。立川・府中を突き放します。0-2と北九州リードで迎えた第2ピリオド、多くのチャンスを作りながら決めきれない立川・府中は、ベンチからも鼓舞する声が飛びますが、ゴールを奪うことができません。7分弱を残し皆本晃選手をGKに置きパワープレーを仕掛けた立川・府中でしたが、無得点のまま試合終了。GKが負傷交代するアクシデントを乗り越えた北九州が、今季2勝目を収めました。
Y.S.C.C.横浜 5-3 フウガドールすみだ ▶▶▶試合ハイライト
前節、残り2秒で昨季王者の名古屋オーシャンズを下した横浜が、4連勝を目指してすみだと対戦しました。勝点で並ぶ両者の対戦は5分、井原智選手のキックインがオウンゴールを誘発し横浜が先制に成功します。7分にはGK田淵広史選手が起点となり堤優太選手が追加点を挙げると、8分にも堤選手が得点を挙げ、横浜が好調ぶりを見せつけます。しかし、その後も1点を追加した横浜に対し、4点ビハインドのすみだも粘り強くチャンスを窺うと13分、キックインから相手のオウンゴールで1点を返します。18分にはファウルを溜めた横浜から第2PKを獲得したすみだ。1本目は決めきることができませんでしたが、さらにファウルをおかした横浜から得た2本目の第2PKを田口元気選手が決めて2点差に迫りました。4-2で迎えた第2ピリオドでは、ハーフタイムに体勢を立て直した横浜がさらに1点を追加。再度3点を追うすみだは32分に諸江剣語選手のアシストから岡村康平選手のゴールで1点を返すと、中田秀人選手をGKに置いたパワープレーでさらなる追加点を狙います。しかし、横浜の守備を崩すことができずに5-3で試合終了。横浜は4連勝と好調のまま、中断期間を迎えます。
エスポラーダ北海道 1-3 湘南ベルマーレ ▶▶▶試合ハイライト
中断期間前、最後のホームゲームを迎えた北海道が、好調の湘南と対戦しました。前節、ホームでのフウガドールすみだとの試合を同点で終えている北海道にとって、なんとしてでも勝利を収めて終えたい一戦。序盤から好調ぶりを見せる湘南に対し、GK坂桂輔選手の好セーブにも助けられチャンスを窺う北海道は15分、宮原勇哉選手のキックインに合わせた田辺陸選手のゴールで先制に成功します。このリードを保ったまま、第1ピリオドは1-0で終了。第1ピリオドでのシュート数がわずか6本にとどまった北海道は、第2ピリオドで積極的に攻撃を仕掛けたいところでしたが、1点を追う湘南の猛攻に押され、なかなかチャンスを作ることができません。試合終盤まで1点リードのまま耐えてきた北海道でしたが、37分、右サイドからロドリゴ選手に利き足とは逆の右足で強烈なゴールを決められると、38分にもセットプレーの流れからゴールを許し、1点を追う展開に。ここで北海道は木村優太選手をGKに置いたパワープレーでを仕掛けますが、パワープレー返しを浴びてリードを広げられてしまいます。終了間際まで追加点を狙った北海道でしたが、追撃及ばず試合終了。湘南が勝点を伸ばし、3位をキープしています。
シュライカー大阪 3-2 ボアルース長野 ▶▶▶試合ハイライト
首位・名古屋オーシャンズを勝点差2で追う大阪が、中断期間前最後の試合をホームで迎えました。対する長野は現在最下位ながら、これまで成長が窺える試合を演じており油断できない相手。この試合でも上位の大阪に対し、粘り強い戦いを見せ両者にゴールが生まれないまま時間が経過します。拮抗した展開が続く中、16分には水田貴明選手のCKに合わせた磯村直樹選手が2試合連続となるゴールを挙げ、大阪が待望の先制点。1-0とリードを保ったまま第2ピリオドを迎え、さらなる得点を奪いたい大阪でしたがチャンスを決めきることができません。ここで永井義文監督は早い段階でのタイムアウトを選択。ベンチで選手たちに檄を飛ばすと、これに勢いを得た大阪は34分、計盛良太選手のゴールで追加点を奪います。しかし、そのわずか29秒後、檜山昇吾選手がキックしたボールが長野の有江哲平選手に当たり長野が1点を返します。36分には田村友貴選手のロングパスをゴール前の相井忍選手が頭で合わせ再度2点をリードした大阪でしたが、負けてはいられない長野もパワープレーの流れから上林快人選手がゴールし点差を縮めます。その後もパワープレーで得点を狙う長野でしたが、追撃及ばずタイムアップ。大阪が接戦を制し、2位の座をキープしています。
名古屋オーシャンズ 6-3 バサジィ大分 ▶▶▶試合ハイライト
今節最も注目を集めた、中断前最後の一戦。前節で今季初黒星を喫しながらも首位をキープする名古屋と、徐々に復調し3連勝を目指す大分の強豪同士が対戦しました。まず試合を動かしたのはアウェイの大分でした。7分、小門勇太選手のFKから森村孝志選手がゴールし、先制に成功します。しかし、名古屋は落ち着いて攻撃を組み立て、八木聖人選手のアシストからペピータ選手が同点弾。1分足らずで試合を振り出しに戻します。9分にはこの試合で300試合出場を記録した安藤良平選手がキックインに飛び込み逆転ゴール。さらに1点を追加した名古屋が3-1で第1ピリオドを折り返します。2点ビハインドの大分はなかなかチャンスを作れない中、28分に右サイドを突破した森村選手のシュートがオウンゴールを誘発し点差を縮めます。しかし、試合巧者ぶりを見せる名古屋は30分、32分と得点を重ね5-2に。荒牧太郎選手をGKに置きパワープレーを仕掛けた大分に対し、ペピータ選手がダメ押しの6点目を決めリードを広げます。名古屋の巧みなボール回しになかなかパワープレーに入れない大分でしたが、終了間際に芝野創太選手のゴールで一矢報いて6-3で試合終了。名古屋が首位をキープしたまま中断期間を迎えます。
第7節では、新型コロナウイルス感染症の影響により「バルドラール浦安 vs. ペスカドーラ町田」が延期となりました。「Fリーグ2021-2022 大会概要」の「リーグ戦成立要件および昇降格」の項に基づき、現在順位表に表示されている順位は当該試合が終了するまで暫定順位となります。