Fリーグ2021-2022 ディビジョン1 第7節までをデータで総括

15シーズン目を迎えた日本フットサルリーグ(以下、Fリーグ)は、東京オリンピックと9月にリトアニアで開催予定のFIFAフットサルワールドカップによる中断期間に入っています。

新型コロナウイルス感染症の影響で、7月16日(金)に開催予定だった「バルドラール浦安 vs. ペスカドーラ町田」は延期となった為、暫定ではありますが、リーグ5連覇を狙う名古屋オーシャンズが7試合を消化して6勝1敗の勝点18で今シーズンも首位を快走。勝点16でシュライカー大阪と湘南ベルマーレが続きます。

Fリーグでは、データの側面から今シーズン第7節までの戦いを振り返り、5つのトピックにまとめました。

 

(1)名古屋が堅守で首位快走

今シーズンの名古屋は例年以上に失点が少なく、7試合で計10失点。1試合平均失点は1.43点となっています。これはFリーグ初年度(2007年)にマークしたクラブのシーズン最少平均失点記録の1.57失点(21試合33失点)を下回っています。

7月10日(土)の第6節Y.S.C.C.横浜戦から2試合連続で3失点しましたが、開幕から5試合連続で1失点以下。試合巧者ぶりだけでなく、フットサル日本代表候補のGK関口優志選手を中心とした堅い守りも光りました。

 

(2)ハットトリックが昨シーズンと比べ増加傾向

第7節時点ですでに7選手がハットトリックを達成。昨シーズンは22節で15回だったので、今シーズンはそれを上回るペースでハットトリックが生まれていることになります。

Fリーグでのハットトリックは通算286度。個人最多はペスカドーラ町田のクレパウジ ヴィニシウス選手の26回となっています。Fリーグ歴代最多304ゴールを誇る34歳は、今シーズンも6月19日(土)のエスポラーダ北海道戦で3得点を挙げ、自身の最多記録を更新しました。

また、シュライカー大阪は6月6日(日)の開幕節エスポラーダ北海道戦で相井忍選手と加藤翼選手の2人が達成。1試合に同一チームの2選手がハットトリックしたのは、2016年7月8日のデウソン神戸戦(小曽戸允哉選手とチアゴ選手)、2017年11月25日の名古屋オーシャンズ戦(佐藤亮選手とチアゴ選手)に次いでクラブ通算3度目。名古屋オーシャンズの3度と並ぶクラブ別の最多タイ記録となりました。

 

(3)湘南のロドリゴ選手が得点ランク首位

得点ランキングトップは湘南ベルマーレのロドリゴ選手で9得点。名古屋オーシャンズのペピータ選手が2位の8得点、シュライカー大阪の相井忍選手と加藤翼選手が7得点で続きます。

ロドリゴ選手はゴールへの意識が高く、今季はここまで個人最多73本のシュートを放っています。2番目に多いペピータ選手が49本ですから断トツです。昨季は22試合の出場で184本(4位19得点)、1試合平均のシュート数は8.4本でしたが、今季は同10.4本とシュートチャンスを増やし、得点ランク首位に立っています。

 

(4)昨季新人王、町田の毛利元亮選手が4試合連続ゴール中

ペスカドーラ町田の毛利元亮選手は、6月28日(月)~30日(水)の日本代表候補トレーニングキャンプへの参加を挟んで4試合連続ゴール中と好調をキープしています。昨シーズンの新人王の利き足は右ですが、ここまで右足2点、左足2点と両足で器用にゴールを決め続けています。昨シーズンは21試合に出場して13得点。今シーズンも最前線でチームを牽引しています。

 

(5)名古屋の安藤良平選手が通算300試合出場を記録

名古屋オーシャンズの安藤良平選手が、7月18日(日)のバサジィ大分戦で史上23人目のFリーグ(F1)通算300試合出場を記録しました。その節目の試合で9分に今シーズン初ゴールを決めてチームの勝利に貢献しました。

同選手の初出場は湘南ベルマーレに所属していた2011年8月7日のシュライカー大阪戦。2011年以降にデビューした選手では最速での300試合到達となりました。

なお、歴代最多出場記録はエスポラーダ北海道の水上玄太選手で現在399試合。史上初の400試合にあと1試合と迫っています。