【日本代表】国内トレーニングキャンプ前半の全日程を終える/選手コメント掲載
7月22日(木・祝)から千葉県・高円宮記念JFA夢フィールドで行われていたフットサル日本代表候補合宿は、30日(金)に前半の全日程を終えました。キャンプ中のFリーグ所属各選手のコメントを紹介します。
<トレーニングキャンプ5日目コメント>
星 龍太選手(名古屋オーシャンズ)
―ワールドカップが迫ってきている中で心境の変化はありますか?
「まだ最終メンバーが確定していないですが、どの選手もいつ自分が出てもいいという準備をしています。僕自身もそこまで特別な舞台に立つという心境ではなく、今取り組んでいることがワールドカップの最終メンバーや試合につながると思っています。気持ちがすごく上がっていたり、1回戦のことを考えていたりということはなく、一歩一歩、代表のスタンスを踏みしめています」
―(兄の)星翔太選手とともにメンバーに入れば、兄弟でのワールドカップ出場となります。そのことにどんな思いがありますか?
「元々、小さいころから兄弟でのワールドカップ出場を夢見ていました。こうしてフットサルで日本を背負っていくことも、本当に夢に描いていたことです。それが実現するとしたら、すごくうれしいです。親は特に喜んでくれています。他の選手とは少し違う思いを抱えていると思いますし、兄弟で一緒に日本を背負えることは特別です」
―国内合宿、海外遠征と続きますが、ワールドカップまでの1カ月半をどのように過ごしていきたいですか?
「メンバーに入るとしても落ちるとしても、同じ気持ちで戦っています。ここからは本戦に向けて、僕たちの中での競争だけでなく国と国の競争になるので、ファミリーのようにチームで一体感を持って取り組むことが国の強化にもつながると思います。そこに注力していきたいと思います」
平田 ネト アントニオ マサノリ選手(名古屋オーシャンズ)
―最終盤のメンバーに入りました。改めてピヴォの選手の中で、自分の良さをどう出していきたいですか?
「自分の良さは「強い」というところ。そこが一番の良さですし、キープや攻撃の流れ、起点になることが自分の強みだと思っています。そこで調子を上げてアピールしないといけません。自分の強みも上げつつ、コンディションの状態も上げつつ、と考えています」
―他のピヴォのメンバーと共有したり、話し合ったりすることや、代表合宿で気づくことはありますか?
「毎回の合宿ごとに、ピヴォ同士でも話しますし、違うポジションの選手とも話します。ここをよくしたほうがいいと自分から言うことも、聞くこともあります。そこはコミュニケーションが取れていますね。ピヴォはチームとして、ゴールの近くでプレーすることを求められているので、ピヴォ全員でどう改善できるか考えながら取り組んでいます。僕もケガをしている期間はそこを意識していましたし、他の選手を見て感じることもあります」
―ケガをしている期間はピッチの外から見ていて、勉強になることもありましたか?
「そうですね。試合に出ていなくても関係ないというわけではないですし、見て学ぶこともたくさんあります。見て学んだことを実戦で使えるか使えないか、この期間を使ってたくさん盗めるようにしています」
毛利 元亮選手(ペスカドーラ町田)
―これまでのトレーニングを振り返って、手応えは感じていますか?
「これまで何度か合宿に呼んでもらい、回を追うごとに戦術やチームのやるべきことへの理解度が高まっています。最初は緊張していましたし、自分がどれくらいできるか分からなかったのですが、今はある程度できることや課題がはっきりしているので、あとはどうアピールするかです」
―チームの仲間からのエールはありましたか?
「金山友紀選手からは毎回いろいろアドバイスをいただきます。コーチのような内容や、自分を高めてくれる言葉をいただけているのでありがたいですね。今の自分の立ち位置を客観的に見ても、絶対的な選手ではないという自覚があるので、自分のモチベーションや気持ちをどう準備したらいいか、アドバイスをたくさんもらっています」
―海外遠征では強豪国とも対戦してワールドカップに向かいます。まずは遠征でどんな結果を出したいですか?
「自分の特徴は得点だと思っています。どれだけできるか未知な部分はありますが、貪欲にチャレンジしたいと思います」
<トレーニングキャンプ7日目コメント>
ピレス イゴール選手(ペスカドーラ町田)
―初めてのワールドカップ出場を目前に控え、今の心境は?
「本当にうれしいです。子どものころからの夢が現実に近づき、すごくワクワクしています。ワールドカップでいいパフォーマンスをしたい。本当にうれしいですが、メンバーに入ってワクワクするだけではなく、日本代表として世界に日本のフットサルのレベルを見せたい、いいパフォーマンスをしたい、というのが一番の気持ちです。子どものころの夢が叶うのは、とてもうれしいことです」
―町田で一緒にプレーをする毛利元亮選手が、最年少メンバーとして合宿に参加していますがアドバイスをすることはありますか?
「彼とは少しずつ話をしています。金山友紀選手も、彼にアドバイスしています。若いけどすごく気持ちがあって、熱いものを持っています。僕から伝えたいのは、素晴らしい気持ちがあるから、その気持ちをもう少しコントロールできたらいい、ということです。彼はいいプレーやパフォーマンスを見せ、早い成長を見せています」
これまで日本への帰化、闘病、第一子の誕生など、様々なことがありました。家族からは掛けられた言葉はありますか?
「今、思い出しても感動します。本当にみんながサポートしてくれました。僕の夢は子どものころからのものですが、病気や怪我も多かった。今までは外国人でしたが、サポートしてくれて・・・家族もサポートしてくれているので、すごく感謝しています。みんなのおかげでここまでプレーできています」
森村 孝志選手(バサジィ大分)
―ここまでのトレーニングキャンプを振り返っていかがですか?
「いつも通りで変わった感じはありませんが、ラファ(逸見勝利ラファエル)など、普段は(海外クラブ所属のために)いない選手もいるのでコミュニケーションを取っています」
―最終メンバーに選ばれたら、どんなプレーを見せたいですか?
「(清水)和也選手などは知られていると思いますが、僕は世界的には知られていない選手ですから、「日本にはこんな選手がいるんだぞ」という存在価値を示せたらいいな、と思っています」
―海外遠征での親善試合のプレーが、本大会の出場時間にも関わってくると思いますが、個人的なテーマなどはありますか?
「色々な国と対戦できることが楽しみですし、僕のストロングポイントを生かしたいと思っています。フットサル的なパス回しなどではなく、飛び道具のように急に仕掛けたり、相手のブロックを壊したりができたらいいな、と。それがどこまでできるか楽しみです」
八木 聖人選手(名古屋オーシャンズ)
―これまで代表メンバーの中軸ではありませんでしたが、このメンバーに残ってきました。自身初のワールドカップを目前に控え、今の心境はいかがですか?
「常に日本代表は意識していますが、普段の生活から目の前の環境に全力を尽くし、目の前を意識することだけを考えて取り組んできました。名古屋に代表選手が多いこともそうですが、名古屋で試合に出ていたら代表が近づくと常に思っていたので、チームでは試合に出場し続けることを意識してきました」
―2019年の調子のいい時期に大きなケガがありました。怪我を経験してからここまでをどのように総括していますか?
「怪我をする前は、自分のパフォーマンスにすごく波がありました。怪我をしてからはリハビリ期間も長く、色々と考えることもありました。そこで目の前のできることを全力でやろうという気持ちが強く芽生えました。そのマインドで続けてきたので、ある程度は調子の波が減って常にいいパフォーマンスを出せるようになってきました。怪我をしたことでメンタル的に大きく成長した部分はあると思います」
―海外遠征の強化試合にはどんなテーマで臨みますか?
「強度がまったく違いますし、以前スペインに遠征をした時にもその強度に戸惑い、プレースピードについて行くので精一杯でした。まずは、その相手にしっかりと慣れること。もし、最終メンバーに選ばれたとしても、そこからも試合に出る、出ないのアピールが続くので、個人的には自分の特徴を出して、結果にこだわっていきたいと思います」
フットサル日本代表の情報は公益財団法人日本サッカー協会公式サイトへ