【日本代表】国内トレーニングキャンプ後半が始まる/選手コメント掲載
8月2日(月)、千葉県・高円宮記念JFA夢フィールドで、フットサル日本代表候補合宿の後半が始まりました。キャンプ中の各選手のコメントを紹介します。
<トレーニングキャンプ3日目コメント>
皆本 晃選手(立川・府中アスレティックFC)
―夢フィールドのフットサルアリーナには、スペインのトレーニング器具を入れたと伺いました。フィジカル面で変わったことやフィジカルの重要性を教えてください。
「あの器具に関しては、僕自身は初めて使いました。すべてのトレーニングがそうだとは思うのですが、効果というのは1回、2回で、すぐに出るとは思っていません。ただ、4月の合宿から継続してやっているので、地道に少しずつ効果が出てくるのではないかと思っています。トレーニングをしている感触はいいです。国際試合や海外での試合では、フィジカルコンタクトは本当に逃げられない試合になってくると思います。そこで勝負が決してしまうことも、たくさん見てきました。昨日、今日始まったわけではなく、ずっと課題ですし、そこで勝負ができるように準備をしています。チーム全体でも準備ができるのは、素晴らしいことだと思います。」
―前回ワールドカップに出られなかったことで、新たな歴史を作るという思いが伝わってきます。今回のワールドカップが日本のフットサルやFリーグに及ぼす影響があると思いますが、ワールドカップへの意気込みを聞かせてください
「歴史を作る部分もありますが、我々の感覚としては歴史を壊してしまった、という感覚が強く、取り戻さないといけない部分の方が多くあります。取り戻すこともそうですし、取り戻すだけではなく上積みすることをずっと話してきています。そこまでが自分たちの責任だと思っているので、希望、願望ではなく責任だと思っています。やはり2016年に負けたことで、フットサル界が少し停滞した部分が間違いなくあるので、ここでしっかり取り返さないといけないと思いながら5年間やってきました。なんとかひっくり返す機会にしないといけないと、僕だけではなくみんなが思っていると思うので、しっかり結果で証明したいと思います」
―親善試合の機会はなかなかありませんでしたが、国内のクラブチームとはトレーニングマッチをしています。代表チームの上積みは今、どこまでできていますか?また、この先の親善試合で試したいことは?
「国内の練習試合と海外での親善試合は全く違うものなので、自分たちには図り切れない部分があります。ただ、国内での練習試合は国際試合では味わったことのないプレッシャーも感じます。僕も13年、代表で活動をしていますが、こんなにプレッシャーや色々なものを感じたことはありませんでした。そんな感覚で試合を重ねた経験は、最後に自分たちの力になると思っています。ただ、親善試合にはまた違ったものがあります。完成度に自信はありますが、実際にやってみると違うこともたくさんあると思います。そこを修正する時間だと思いますし、それだけの数(ワールドカップ前までに7試合)をこなせるので、しっかりアプローチをしたいと思います」
関口 優志選手(名古屋オーシャンズ)
―トレーニングを拝見し、(合宿に臨んでいる)GK3人はとてもいい雰囲気で切磋琢磨していると感じましたが、どういった関係性で、どのように刺激を与えあっていますか?
「非常にいい関係性で、3人で切磋琢磨してトレーニングができています。お互いの長所、いいところを盗みつつ、トレーニングに生かすということもできていると思います。試合に出るのは一人ですが、それに関係なくひとつのGKチームとして、誰が出ても素晴らしいパフォーマンスができるように意識してトレーニングができています。いい状態を保ちつ、いいコンディションでトレーニングを積み重ねている状態かな、と思います」
―ワールドカップが近づいていますが、今はどんな心境でトレーニングに臨んでいますか?
「僕自身、小さい時に最初はサッカーのワールドカップを目標にしていました。今は、フットサルのワールドカップを目標にしています。まだ最終メンバー発表はされていませんが、今、ワールドカップが目の前にきています。明日から大会が始まっても出られるように、常に準備をしていました。僕自身が出場して戦いたいという強い気持ち、責任感を持って取り組んでいるので、非常に楽しみです。一刻も早く試合をして、いい成績を残したいというイメージで、トレーニングを重ねています。リトアニアに行き、大会をするのが本当に楽しみな心境です」
―日本のゴールマウスを守る上で、共通して大切にしていることはありますか?
「もちろん、GKのグループとして、ある程度の大まかな約束事や決まりがあります。(GKコーチの)内山さんが常々言ってくれているのは、僕、イゴール選手、矢澤選手の長所を生かしつつ、その決まりごとの中でできることをやっていこう、ということです。大枠の決まりごとはありますが、それぞれのスキルの中で選びという幅を持たせてくれています。それぞれのできることは違いますし、その中で僕自身が選んでいき、素晴らしいパフォーマンスができるよう心がけています。今まで、名古屋オーシャンズというチームでやってきた僕自身のプレーを出していければ、いいパフォーマンスにつながるかな、と思っています」
清水 和也選手(コルドバ・パトリモニオ/スペイン)
―フットサル日本代表はメディアも多くなく、まだ注目されているとは言い難い状況です。チーム、メディア、周囲の方々が一丸となって盛り上げていく必要があると思いますが、清水選手自身が思うフットサル日本代表のアピールポイントを教えてください
「まず、今行われている東京五輪を空いている時間に見ていると、選手たちがすごく輝いているなと思います。そして、それを取り上げるメディアの方々、応援する人たちで作り上げていくものは、スポーツのひとつの魅力だと感じています。フットサルに置き換えると、まだまだ可能性があると僕も見ていますし、ここからどんどん盛り上げて日本を代表するスポーツになってほしいと思っています。どうやったら見てもらえるかを考えた時に、やはり日本代表が強い競技はメディアに取り上げられたり、たくさんの方に見てもらえたりする機会があると思います。僕たちは2016年にワールドカップ出場を逃しており、今回は2大会ぶりのワールドカップ出場です。フットサルを見ている方々に期待されていることは分かりますが、フットサルを見たことがない人たちにどのように魅力を届けられるかというと、結果だと思っています。しっかり結果を残すことで、いいニュースを日本の方々に届けたいと思っています。僕らの魅力が何かというと非常に難しいところですが、スピーディーな展開がある競技の中で、強度をすごく高く持ってプレーをするスタイルです。そういうスピーディーな部分を楽しんでもらえたらうれしいな、と思います。また、ピッチ外では年齢関係なく、みんなで和気藹々と仲のいい集団になっていると思うので、そういうところを僕たちも発信し、メディアの方たちの力も借りて発信できたらと思っています」
―フットサルの普及にもワールドカップは重要ですが、清水選手のキャリアにとってもターニングポイントになると思います。何を重要視し、どのようにこのワールドカップを戦いたいと思っていますか?
「フットサルの国際大会の最高峰は、ワールドカップです。もちろん、オリンピック種目になってほしいという気持ちもありますが、現状はワールドカップが最高峰の大会だと思っています。日本代表のエンブレムをつけ、国歌を試合前に歌うことは、簡単にはたどり着けない場所だと思っていますし、今まで積み上げてきた先人の方たちの思いも乗っている舞台に、自分がフットサル選手として立つことは、競技人生の中でも多くない機会だと思っています。選手である以上はそこを目指し、なおかつ世界と対等に戦っていくことを重要視しています。個人的にもこのワールドカップが大事な大会になってくると思います」
―今回、親善試合、そしてワールドカップでもスペインと対戦します。思いを聞かせてください
「(自分が)スペインと戦うのは初めてになりますが、前回(のスペイン遠征)では個人としても、チームとしても非常に悔しい思いをしています。その分、今回はしっかりとピッチに立って、しっかり戦いたいと思います。もちろん、スペインだけを特別視しているわけではないですが、個人的にもスペインでプレーしていてリーグ戦と違う形になると思うので、今の自分がどれだけ通用するか、非常に楽しみにしています。プレー面では特別何かをするということではなく、自分自身が与えられている役割をしっかり果たせたらと思います」
フットサル日本代表の情報は公益財団法人日本サッカー協会公式サイトへ