【日本代表】大会前最後の国内トレーニングキャンプを終え、ヨーロッパ遠征へ/選手コメント掲載
千葉県・高円宮記念JFA夢フィールドで行われていたフットサル日本代表候補合宿は、8月6日(金)に全日程を終えました。キャンプ中の各選手のコメントを紹介します。
<トレーニングキャンプ最終日コメント>
吉川 智貴選手(名古屋オーシャンズ)
―ブルーノ監督は大会までの期間について「蓄積期」「移行期」「実現期」という3つのサイクルに分けていました。今日までの「蓄積期」では、かなり追い込んだトレーニングもしていましたが、どのような印象を持っていますか?
「正直、疲労感は高いかな、と思います。それも狙ってやっていることだと思うので、そういった中でもできるだけ質の高い練習ができるように意識していました。ここまでの日本国内のキャンプは、全員がそれぞれ持てる力の100%で毎回のトレーニングに臨むことができ、いい準備ができていると思います」
―コロナ禍で国際親善試合が行えないなど、誰もが過ごしたことのないイレギュラーな活動期間を過ごしてきましたが、今、大会に向けた最終盤を迎え、日本代表はどのようなチームになっていますか?
「その答えは海外遠征に行って、親善試合をいくつか戦った後に出てくるものかな、と思います。ここ1年ちょっと、代表として国際試合をできていませんし、自分たちがどういった立ち位置にいるかは分かりませんが、今は本当に一つのチームにまとまっています。監督も言っていますが、「チームを超えた家族のような存在」であると感じています。そういった一体感は、他の国よりも優れている部分はあると思います。ここからワールドカップが始まる前の海外遠征で、自分たちがどんなチームなのか、明確になっていくのではないかと思います」
―代表でもフィジカルトレーニングに力を入れているそうですが、どういうところを強化して、それをどう試合に結び付けたいのですか?
「フィジカルトレーニングは、その名のとおりフィジカル全般を上げていくトレーニングです。今回の合宿では下半身の強化がテーマだったと捉えています。実際にそういうトレーニングをすることで、試合中の力の発揮や体力的な維持など、フィジカルベースが高い状態でゲームができるところにつながっていくのではないかと思います」
室田 祐希選手(エスポラーダ北海道)
―かなり追い込んだトレーニングをしていると思いますが、国内合宿を終えた感想を教えてください。また、長期間、トレーニングキャンプをしていますが、いかがですか?
「すごく追い込んでいるので、体的にもつらい部分はありますが、この先はもっと厳しい試合があるので、それに向けて今は耐え抜く時間かな、と思っています。みんなうまいので、素直に楽しいというのが一番にあります。あとは、色々とコミュニケーションをとってアドバイスももらえるので、成長できているのかな、と思います」
―コンチネンタルカップでのヒールリフトが世界でも注目を集めましたが、ワールドカップに出場したら世界にアピールしたいところはありますか?そして、室田選手から見た日本代表の魅力や、ファン・サポーター、視聴者にアピールしたいポイントはありますか?
「チームが勝つことが一番なので、まずはチームに貢献できるようにプレーすることが一番ですが、得意なドリブル、チャンスメイクを発揮できればいいかな、と思っています。(代表選手は)みんなチームのために走れる選手です。誰かがミスをしたら、それを補える、カバーできる選手たちなので、そこが一つの魅力だと思います」
―楽しそうにトレーニングしている姿が印象的でしたが、何かを学んだり、盗んだりしようと思う選手や選手の技術はありますか?
「同じポジションのドリブラーの選手などは、試合中に見て学んでいます。あとは星翔太選手や吉川智貴選手には、プレー中のアドバイスをしてもらっています」
加藤 未渚実選手(シュライカー大阪)
―ここまでのトレーニングを終えての感想を教えてください
「コンディションは上がってきていると思いますが、まだ求められているラインに達しきれていないと思うので、スペイン、ポルトガル遠征での試合に出場できたらそこでしっかりと試合でのパフォーマンスを上げていけたらと思います」
―加藤選手は現在の代表チームの中軸ですが、日本代表に貢献したいことやワールドカップでアピールしたいことはありますか?
「求められている守備の強度や戦術の決まり事をこなしながらも、攻撃の面ではサイドでの1対1や、自分がボールを持っているところからゴールにつながるプレーを表現していきたいと思っています」
―八木聖人選手とは出身地が同じですが、同じ世界大会に、同じ市出身の同年代の選手が出場するのはすごいことだと思います。地元に対する思いはありますか?
「2人とも(愛知県)瀬戸市の出身で隣の小学校で、クラブチームが一緒でした。小学校2年生くらいから聖人のことは知っていて、一緒にプレーをしていた仲です。聖人がどう思っているかは分かりませんが、同じ瀬戸市出身として一緒にワールドカップという舞台でピッチに立てたらうれしいです。小学校の頃、同じ指導者に指導を受けていました。女性のコーチだったのですが、そのコーチが教えてくれたことが間違っていなかったことをワールドカップのピッチで表現できれば、そのコーチへの恩返しにもなると思います。(八木選手とは)当時は同じクラブチームで、中学校では別のクラブチームに進んだのですが、高校に入るとまた名古屋オーシャンズU-18で一緒にプレーができました。お互いにFリーグに進んでからはまた別のチームでプレーをして切磋琢磨することができています。また日本代表のエンブレムをつけて同じピッチに立てたらうれしいです」
フットサル日本代表の情報は公益財団法人日本サッカー協会公式サイトへ