【日本代表】ワールドカップ出場メンバー決定の日本代表がオンラインインタビューを実施/選手コメント掲載
本日、9月12日に開幕するFIFAフットサルワールドカップに臨むメンバー16名が発表されたフットサル日本代表が、オンラインインタビューを行いました。Fリーグ所属各選手のコメントを紹介いたします。
<オンラインインタビュー コメント>
八木 聖人選手(名古屋オーシャンズ)
―これまでは「まだ(最終メンバー)に選ばれていないので」という慎重な発言が目立ちましたが、実際に最終メンバーに入り親善試合も経験して、どのように気持ちが変化しましたか?
「素直にうれしい気持ちと同時に、日本を代表してやらなくてはいけないという責任を感じる気持ちがあります」
―攻撃面でのアピールをもう少ししていかないといけないという話がありましたが、実戦を経てどのように改善されていますか?
「一戦目のポルトガル戦では、自分に守備のミスがあり、なかなか攻撃に頭が回らなくなってしまった部分がありました。それをベネズエラ戦とアルゼンチン戦で少しは改善できたのではないかと思います。守備に迷いがあったところが攻撃にも出てしまいました。性格的に考えながらプレーするタイプなので、あまり考えすぎずにもう少し頭をクリーンにして、自信を持ってできればいいプレーが出ると思います。アルゼンチン戦でのプレーを継続できたらと思っています」
―改めて最終メンバーに選ばれた感想と、ファン・サポーターへのメッセージをお願いします
「このような社会の状況の中でこれだけ大きな大会に参加できることを、うれしく思います。オリンピックもそうでしたが、フットサルから明るいニュースが届けられるようにチーム一丸となってがんばっていきたいと思います。また、ここまでたくさんの方にお世話になり育ててもらいました。名古屋オーシャンズには下部組織(名古屋オーシャンズ U-15)から在籍しているので、活躍して恩返ししたいという気持ちが強いです」
森村 孝志選手(バサジィ大分)
―欧州遠征での親善試合が3試合終わりました。感想をお願いします
「純粋に悔しい気持ちがあります。強豪国との対戦で1分2敗なので、これがワールドカップのグループリーグであれば敗退しています。少し厳しいな、というのが正直な感想です」
―以前はアラのポジションに入っていると伺いましたが、アルゼンチン戦ではピヴォの位置に入っていたと思います。チーム全体として、反転してシュートまでいく回数が少ないように感じましたが、ピヴォでプレーしてみてどのような印象を持っていますか?
「僕は(ピヴォもアラも)両方できると思っています。ピヴォでは、対戦相手の体も大きいですし、反転の回数が少ないということは確かにありました。ただ、反転ができないのであればピヴォの位置から少し下りて、そこで前を向いて勝負をすることも僕はできると思っています。ピヴォに入った時はそういうプレーをどんどん出していきたいと思います」
―改めて最終メンバーに選ばれた感想と、ファン・サポーターへのメッセージをお願いします
「まず、選ばれたことはとてもうれしいです。(ワールドカップを)ひとつの目標としてきたので、うれしく思います。メンバーに入ったことはまだ通過点です。ここから強い日本を見せることが僕たちの使命だと思うので、期待していてください」
星 翔太選手(名古屋オーシャンズ)
―今シーズンでの引退を表明されていて、2012年大会を知る数少ない選手である星選手にとって最後のワールドカップとなりました。改めて大会に向けた意気込みと、ファン・サポーターへのメッセージをお願いします
「まずは選ばれたことを光栄に思います。このような状況の中で海外で活動ができていること自体をありがたく思っているので、実現に向けて動いてくれた方々に感謝しています。僕にとっては最後のワールドカップとなりますが、2012年から(2016年のワールドカップ予選敗退により)止まってしまった日本のフットサルの国際大会での歴史を動かすチャンスなので、今までにない成績を収め、監督が言うような”自分たちが主役になれる大会”にしたいと思っています。コロナ禍で現地で見ることは難しいかもしれませんが、画面越しでも僕らのプレーが力を与えられるように自分ができることをピッチで表現して、チームスピリットを全面に押し出したプレーをしたいと思っています」
―最後と決めている舞台での(弟の星龍太選手との)兄弟でのワールドカップ出場が決まりました。どのような感想をお持ちですか?
「初戦を迎えるまで、どういう気持ちになるか分からないな、とは思っています。まだまだハードな試合が続くので、お互いコンディション面や負傷などもあるかもしれません。なので、初戦までは分かりませんが、今こうやって一緒にプレーできていること自体は僕も龍太も目標にしていた舞台です。ものすごくうれしい、それに尽きます。2020年2月の国内でのパラグアイとの国際親善試合の前の週に父が亡くなったので、僕たちは父に届くようにプレーをしたいとずっと思っています。それがワールドカップという舞台で実現できればなおいいですし、そこで今までにない記録、歴史を作ることに貢献できればさらにいいと思っています。そのための準備をしていきたいと思います」
―経験豊かな星選手から後につづく日本代表に伝えたいことを持ってプレーをされていますか?
「もちろん持っています。今、代表スタッフに入っている木暮(賢一郎)さんが日本代表にいた時に、僕も一緒にプレーをしていました。その時にそういったものを伝えてもらって今があります。今は比較的、清水和也と一緒にいることが多いので、彼にはもちろん伝えていますし、室田祐希にも伝えています。その2人には今後の日本代表でそういった役割を担ってほしいと思っています。少しでも歴史が積み重なるように、遺産、レガシーと呼ばれる、僕たちが先輩方から受け継いだものをまた次の世代に渡し、今の時代に合わせたものを表現して、向上させてもらえればいいと思い、伝えています」
―前回ワールドカップに出場した9年前と比べ、今回の国際親善試合で(日本フットサル界の)成長を感じさせる戦いができていると思いますが、両方を知る星選手はどのような手ごたえを感じていますか?
「Fリーグができて15シーズン目ですが、その積み重ねは間違いなくあると思います。環境が整ってフットサルに集中できることに加え、YouTubeなどで海外での試合を見られるということが強化には間違いなくプラスになっています。当時と違うのは、2012年には三浦知良選手が選出され、とても注目されて結果を残さないといけないというプレッシャーがありました。今回は今回で、2016年のワールドカップ出場を逃しているというプレッシャーがあって、内容は違いますが、同じようにプレッシャーがかかっています。そのなかで、Fリーグで育ってきた選手たちがいい意味でも悪い意味でも海外の選手を知らないのでリスペクトをしなくていい環境ができていると思っています。リスペクトをしすぎてしまうとどうしてもプレーが縮こまって相手に押し込まれてしまうのですが、そういったことがないのでピッチでのいいプレーにつながっていると思います。ただ、ここから先もまだ(ワールドカップ前に)3試合あり、自分たちの映像も相手の国に渡っていくと思うので、そういったなかでどういう準備ができてどういうオプションを増やせるのかは僕たちにとっても課題になると思います。今後コミュニケーションを取りながら、よりよくしていきたいと思います」
フットサル日本代表の情報は公益財団法人日本サッカー協会公式サイトへ