藤原潤選手「フットサル日本代表の目指すべき場所に行けるように」ー2大会ぶりのワールドカップ出場によせて

9月12日(日)に開幕するFIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021に、フットサル日本代表が出場します。
 
2大会ぶりの出場で歴代最高成績のベスト16を上回る好成績を目指すフットサル日本代表に向け、9年前の2012年大会に出場したメンバーから応援の声が届きました。2012年当時を振り返りながら、日の丸を背負う責任や大会の展望について伺っています。
 
第4回は、2008年にシュライカー大阪に入団し、2010/2011シーズンの移籍から現在に至るまでバルドラール浦安で活躍する藤原潤選手からのコメントを紹介します。
 
■藤原選手にとって「フットサル日本代表」とは?
自分にとって、フットサル日本代表は憧れであり、誇りです。10年近く代表に関わらせてもらい、様々な国に行き国を代表して試合をし、たくさんの経験を積ませてもらった場所でした。日の丸を背負い戦うことの意味は、代表に選ばれて戦った選手にしか分からないかもしれませんが、今、現役でプレーしている選手全員が目指すべき場所であることは時代が変わっても変わらないことだと思います。Fリーグで活躍して、特に若い選手にがんばってもらい、たくさんの経験を積んでFリーグを引っ張っていってもらいたいです。
 
■2012年大会で印象に残っている試合やエピソードを教えてください
印象に残っている試合はすべてです。当時選ばれた選手、スタッフ、すべての関わる人全員で掴んだベスト16でしたし、ベスト8も狙えるチャンスはあったかと思います。その中でも、サッカーから来てくれた三浦知良選手の存在がとても大きかったと思います。僕らの世代は特に憧れの選手でしたし、まさかフットサル日本代表で一緒にプレーできるなんて想像もしていなかったので、長期間の遠征でしたが毎日が刺激的でした。
 
■グループステージの展望や注目の選手など、今回の大会のみどころを教えてください
大会の見どころは、初戦のアンゴラ戦だと思います。勝ってスペイン戦を迎えるのと、負けや引き分けで迎えるのとでは精神的にかなり違います。ただ、アンゴラ代表もアフリカ大陸特有で身体能力は高いと想像できるので、個で戦うより組織でしっかり戦うことができれば日本代表が勝利に近づくと思います。
 
日本代表の注目選手は星翔太選手です。代表でもバルドラール浦安でも一緒に長くプレーをしていましたし、ワールドカップを経験している数少ない選手です。翔太は今シーズンで現役引退を表明しているので、翔太の最後の代表でのプレーをとても楽しみにしています。
 
■2大会ぶりの出場を果たしたフットサル日本代表へ、エールをお願いします
2016年大会を予選で敗退しワールドカップに行けずに悔しい思いをした選手に若い選手が新たに加わり、現時点で最高の選手が揃ったメンバーだと思います。コロナ禍で選手、スタッフとも大変な状況ですが、まずは怪我なく初戦のアンゴラ戦に向けて最高の準備をしてください。そして、誰かのために、フットサル界のためにと色々な思いを背負って戦ってくれる選手たちだと思いますが、まずは自分自身のために戦ってください。フットサル日本代表の目指すべき場所に行けるように、日本から応援しています。