2点差からの逆転勝利を収めた長野がF1残留をつかみ取る! 【Fリーグ2021-2022 ディビジョン1・2入替戦 第2戦】
3月5日(土)、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場でFリーグ2021-2022 ディビジョン1・2入替戦 第2戦「ボアルース長野 vs. しながわシティ」が行われました。
<Fリーグ2021-2022 ディビジョン1・2入替戦 第2戦>
ボアルース長野 3-2 しながわシティ ▶▶▶試合ハイライト
前日の第1戦では2-1でしながわが勝利したため、長野は勝利でF1残留、しながわは引き分け以上でF1昇格という条件で迎えた第2戦。両者ともに連戦の影響を感じさせず、集中した試合の入りを見せました。しながわは勝利数のアドバンテージがありましたが、勝利で昇格を決定づけるべく序盤から積極的に攻撃を仕掛け長野ゴールを脅かします。対する長野も昨日同様、集中した守備やGK山口友輔選手の好セーブでゴールを守りスコアが動かないまま、第1ピリオドも終盤に差し掛かります。すると18分、CKを獲得したしながわは菅谷知寿選手のパスに野村啓介選手が合わせて先制点を奪うと、そのわずか44秒後には佐藤建也選手が奪ったボールをボラ選手がゴール前に持ち込み追加点。一気に2点をリードします。
第1ピリオドを0-2で終え、勝利するためには最低でも3点が必要となった長野は、第2ピリオドのスタートから上林快人選手をGKに置くパワープレーを開始します。この流れから上林選手の強烈なシュートを放ちますが、これはクロスバーを叩きノーゴール。しかし、この攻撃に手応えを得た長野はパワープレーと通常の攻撃を使い分けゴールを狙います。すると29分には田口友也選手との連係から上林選手がゴール左隅にシュートを突き刺し1点差に迫りました。さらに34分には底辺の米村尚也選手のロングパスから1点目をアシストした田口選手が同点弾。勢いに乗り残留をつかみ取りたい長野と、勝利で昇格をつかみ取りたいしながわの攻防は試合終盤にさらに激しさを増していきます。36分に今季限りでの引退を表明している青山竜也選手のゴールで長野が逆転に成功すると、最低でも1点がほしいしながわもパワープレーを開始。しかし、堅い守備でゴールを守り切る長野が、しながわの猛攻を防いで3-2で逆転勝利を収めます。2戦合計での勝利数、得失点差で並んだ両者でしたが、F1チームのアドバンテージがある長野がF1残留を勝ち取りました。正に決戦にふさわしい激戦を繰り広げた両者は、互いをたたえ合いピッチを後にしました。
<試合後コメント>
柄沢健監督/ボアルース長野
初日は勝っていて負け、今日は第1ピリオドで2点を取られて「何をやっているんだろうな」という気持ちでした。山蔦コーチと第2ピリオドは頭からパワープレーでいこうと覚悟を決めて、いきました。トレーニングの中からそのことをやってきて、選手たちが山蔦コーチの戦術を本当に信頼してくれて最後の最後で隣にいる今季引退する青山が決めてくれました。パワープレーを第2ピリオドの20分、頭から行って、交互に選手を変えなければいけない状況の中、パワープレーをしない選手たちもする選手たちと同じように覚悟を持って前からプレスを掛けて交代し、パワープレーの選手たちに得点を託して、最後の最後にボアルースらしく、集団で群れになって泥臭く戦うことができました。なおかつ、2点差から逆転できたということは選手たちに「本当によくがんばった」と伝えたい気持ちでいっぱいです。
青山竜也選手/ボアルース長野
昨日の試合が終わっても今日の試合があるという難しいレギュレーションで、昨日は勝っている中で第2ピリオドの途中から「1-0でいいんじゃないか」という雰囲気がチーム内で流れて守りに入ってしまい、結局セットプレー2発で逆転されて落としてしまいました。その反省を生かし、今日は先制、追加点を挙げられながらも終始前からの守備や攻めの姿勢を崩さず40分間戦い、ゲームをコントロールできたことがこの結果につながったと思います。
岡山孝介監督/しながわシティ
本当に練習から試合まで選手たちは出し切ってくれました。チームのプランも理解して、しっかりとこなしてくれた中で結果が出なかったので、すべて自分の責任だと思っています。月並みな感想に聞こえるかもしれませんが、練習態度も、仲間を助けようとする気持ちも、本当に素晴らしい選手たちばかりなので、勝たせてあげられなかったという申し訳ない気持ちでいっぱいです。
白方秀和選手/しながわシティ
言葉が見つからないです。人生を懸けてこのチームに来て、F1に行きたかったですし、昨日も今日も、僕がもう一点でも決めていればチームを救うことができたのに、本当にみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいです。