【湘南ベルマーレ】伊久間洋輔監督、高橋広大選手試合後コメント/全日本フットサル選手権大会準決勝
3月18日(土)、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館でJFA 第28回全日本フットサル選手権大会の準決勝「名古屋オーシャンズ vs. 湘南ベルマーレ」が開催されました。40分間を5-5で終え、延長戦でも6-6で決着がつかず、勝敗のゆくえはPK戦に委ねられました。PKを4-3で制し、2010年大会以来の決勝進出を決めた湘南ベルマーレ・伊久間洋輔監督、高橋浩大選手の試合後コメントです。
<伊久間洋輔監督/湘南ベルマーレ>
―見事な勝利おめでとうございます。
ありがとうございます。疲れました(笑)。
―試合の総括をお願いします。
準々決勝の名古屋の試合のスタートと今日が違ったので、想定外でした。それで少しバタバタしてしまったことは僕のミスです。ただ、失点はしたもののみんなの気持ちが切れていませんでした。今季はそういう試合をずっと続けることができていて、今日もやることをやろうと伝えて臨んだのがよかったと思います。
―第1ピリオドを1-4で折り返し、3点差がついていましたが、第2ピリオドで巻き返すことができました。名古屋がタイムアウトを取った後で追いつき、さらに逆転をしました。得点直後に失点をしてもまた得点ができる粘り強さの秘訣を教えてください。
いつもお話ししてますが、湘南スタイルですね。本当にみんなが走ることを惜しまず、倒されても何度も立ち上がり、荒波のようにゴールに迫る機動力フットサルです。それを全員が目指しています。結果というのは出るもので、僕らがどうこうできるものではないといつも話をしています。だから、劣勢になったときに何が足りないのかと言ったらそこなんだよ、と。それを思い出せば躍動できると思っています。もちろん負けるときもありますが、目指しているものから粘り強いゲームができているのではないかと思います。
―第1ピリオドでは圧倒されましたが、第2ピリオドへの巻き返しに向けて、ハーフタイムではどのようなスイッチを入れましたか?
スイッチではないのですが、現状を受け止めることですね。当然名古屋相手に大量得点で勝つことはなく、劣勢になることは常に分かっているなかで、選手権での連戦に向けGKを使った攻撃やPPのオフェンスのトレーニングをしてきました。名古屋のパワープレーを抑え続けることは非常に難しいですし、ディフェンスは課題を抱えています。ですが、ゴールを取れるかどうかは別として、シュート本数を増やしていく方法としてGKを使っています。フィウーザがそのまま点を取るとは思わなかったですが(笑)。本当にああいうことが起こり得るし、あれでみんなの気持ちが復活したと思います。
―ロドリゴの遠い距離からのシュートもそういったことですか?
ロドリゴはいつも打っていくので(笑)。みんなは打つんじゃないかと思っていたと思います。ロドリゴはシュート本数がリーグで一番ですし、シュート本数が増えればセットプレーの機会も増えるので、そういう面でたとえ入らなかったとしてもロドリゴが打っていくということは非常に重要だと思います。
―全日本の決勝が2010年以来13年ぶりとなりますが、明日に向けてのお気持ちはどうですか?
僕らが現役のときはまだ関東リーグなどを戦っていたので、選手権の決勝は夢の舞台で駒沢を目指していました。その懐かしさを感じながら、前日もペスカドーラ町田の甲斐監督とそういった話をしました。決勝に進めたことはとても良かったと思いますし、名古屋に勝って終わりではないのでしっかりコンディションを整えて臨みたいと思います。
<高橋浩大選手/湘南ベルマーレ>
―試合を振り返っての感想をお願いします。
立ち上がりが名古屋ペースになってしまい、悪かったのですが、崩れすぎず立て直せたので第2ピリオドにつながったと思います。
―1-4で折り返してからの怒涛の巻き返しでした。そうなった要因はどう考えていますか?
名古屋とリーグ戦の2戦目で対戦したときに、同じような流れでハーフタイムを迎え、立て直すことができずに大敗しました。今日はハーフタイムであの負け方は絶対にしないようにやろうよ、決勝に行くのは俺たちだ、と話して、結果的に追いつくことができました。
―肝の得点を決める印象があります。ご自身では持っているタイプだと思いますか?
持っているタイプではないですね(笑)。継続して点を取るタイプでもありませんが、こういう試合で勝利に結びつくことができ、良かったと思います。
―年末のリーグ戦1戦目では高橋選手が2ゴールを挙げたものの、ギリギリのところで敗戦となりました。今日も1点目を決めましたが、対名古屋への勝負強さの秘訣はありますか?
うーん、なんでしょうね(笑)。自分でも不思議ですが、対戦していて一番楽しい相手です。名古屋は常勝軍団ですし、その立ち位置にいきたいという思いもあるので、一番気持ちが入る試合なんですよね。それが乗っかって結果につながっていると思います。
―湘南は2010年大会以来の決勝進出となりますが、高橋選手は2010年時点では何をされていましたか?
当時は13歳なので、ベルマーレのサッカーのジュニアユースの選手でした。
―今回は大会を通して声出しが解禁となりましたし、準決勝ではサポーター席以外でも湘南カラーのウェアやグッズを身につけている方が多くいました。決勝はさらに多くの観客が見込まれるなかで、決勝への思いを聞かせてください。
最初から優勝を目指していましたし、ひとつひとつ勝ち上がってきたのも自分たちです。最後に勝たなくては意味がありません。初タイトルを取って終わりたいと思います。
詳しい日程・結果はJFA公式サイトをご覧ください。