前日大敗の浦安が接戦を制し勝点獲得。神奈川ダービーは湘南に軍配【Fリーグ2020-2021 ディビジョン1】

2月14日(日)、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場でFリーグ2020-2021 ディビジョン1の4試合が行われました。
 
ボルクバレット北九州 6-3 フウガドールすみだ ▶▶▶試合ハイライト
 
前日の横浜との試合で接戦を制した北九州が、大阪に逆転勝利を収め中2日で試合に臨むすみだと対戦しました。7分、FPの連係の良さを見せたすみだは諸江剣語選手のゴールで先制します。しかし、11分に樋口岳志選手のループシュートで追いついた北九州はカウンターから花嶋悠選手のヒールシュートで逆転に成功すると、さらにセットプレーから清水誠也選手がゴールを決め一気にリードを奪います。終盤には北九州の6つ目のファウルで第2PKを得たすみだでしたが、これは決めきることができずに3-1で第1ピリオドを折り返します。第2ピリオド中盤にはガリンシャ選手がこぼれ球に素早く反応し1点差に迫ると、33分にはゴール前で粘りを見せた中田秀人選手が頭で押し込みすみだが同点に追いつきます。追いつかれた北九州は連戦の疲れを感じさせないハードワークからウーゴ サンチェス選手が勝ち越しゴールを挙げると、中田選手をGKにパワープレーを開始したすみだに対しパワープレー返しで2点を追加。6-3で勝利を収めました。古巣から得点を奪った清水選手は試合後のインタビューで、今季限りでの退任を発表しているすみだの須賀雄大監督に向け感謝の言葉を述べました。
 
エスポラーダ北海道 2-3 名古屋オーシャンズ ▶▶▶試合ハイライト
 
今年に入って白星のない北海道が、今季のリーグ王者・名古屋と対戦しました。名古屋は前日に湘南ベルマーレとの試合を引き分けで終えており、序盤から勝利を目指して積極的に攻撃を仕掛けます。開始からわずか1分6秒、西谷良介選手のキックインに合わせたペピータ選手がゴールを決め、名古屋が幸先のいいスタートを切ります。しかし、名古屋の連係の隙を突いた鈴木裕太郎選手がすかさずボールを奪い自らシュート。これがゴールネットを揺らし、1分足らずで北海道が同点に追いつきます。勝ち越しを狙い圧力を強める名古屋に対し、集中した守備を見せカウンターを狙う北海道でしたが、12分にはゴール前に走りこんだ八木聖人選手が右サイドからの折り返しに合わせて名古屋が追加点。再度リードを奪います。1-2と名古屋リードで迎えた第2ピリオド、24分には自陣からのロングボールをゴール前で収めた平田ネト アントニオ マサノリ選手が短く落としたボールに後方から走りこんだ安藤良平選手が合わせさらにリードを広げました。試合巧者ぶりを見せる名古屋に苦しみなかなかチャンスを作れない北海道でしたが、33分には木村優太選手のアシストから小島翼選手がゴールを挙げ、1点差に迫ります。終了間際まで惜しいシーンを作った北海道でしたが追撃及ばず試合終了。名古屋が連戦を1勝1分で終えました。
 
バルドラール浦安 4-3 シュライカー大阪 ▶▶▶試合ハイライト
 
前日の試合でバサジィ大分に大敗した浦安が、中2日で試合を迎えた大阪と対戦しました。序盤からペースを握り、決定機を作る大阪でしたがポストに阻まれるなど決めきれず8分にはセットプレーから加藤竜馬選手にダイレクトボレーを決められ先制を許します。しかし第1ピリオド終盤の17分、キックインの流れから齋藤日向選手がこぼれ球を押し込み同点に追いつくと、およそ1分後には相井忍選手との連係から田村友貴選手がゴールを突き刺し瞬く間に逆転に成功します。1-2で迎えた第2ピリオド、序盤に加藤選手のこの試合2点目となるゴールで追いついた浦安。その後は拮抗した展開が続きますが、33分、三浦慎太郎選手の折り返しがオウンゴールを誘発し浦安が逆転に成功すると、パワープレーを仕掛けた永井監督の采配が功を奏し、加藤翼選手のゴールで大阪が同点に追いつくと一進一退の攻防が続きます。勝利を目指し、同点でパワープレーを続けた大阪に対し、一瞬の隙を突いた浦安は加藤選手がパワープレー返しを決めハットトリック達成。このまま試合が終了し、前日の大敗からのダメージにも打ち勝った浦安が4-3で勝利を収めました。
 
Y.S.C.C.横浜 1-3 湘南ベルマーレ ▶▶▶試合ハイライト
 
駒沢共同開催1週目の締めくくりは、今季2度目の神奈川ダービーでした。両者とも前日の試合を終えて迎えたこの試合。最下位でのフィニッシュは避けたい横浜と、名古屋との激戦を引き分けで終えた結果を意味のあるものにしたいと話す奥村敬人監督率いる湘南の対戦は、湘南が試合巧者ぶりを見せました。3分、自陣から長い距離をドリブルしゴール前までボールを持ち込んだロドリゴ選手の角度のないところからの折り返しがゴールネットを揺らし、湘南が先制に成功します。その後もチャンスを作る湘南は第1ピリオド終盤、キックインに合わせた本田真琉虎洲選手のゴールでリードを広げます。守備から攻撃を組み立てる横浜もいくつか決定機を作りますが、湘南GKフィウーザ選手の好セーブに阻まれ、得点を奪うことができません。0-2と湘南リードで迎えた後半、全選手がピッチに立ちチーム一丸でゴールを狙う横浜でしたが、得点を奪うことができず試合終盤を迎えます。パワープレーで追撃を狙う横浜に対し、隙を見逃さない湘南は本田選手のゴールでダメ押しの3点目。残り29秒で井原智選手がゴールし一矢報いた横浜でしたが1-3で試合が終了し、湘南に軍配が上がりました。