すみだ・須賀監督最後のリーグ戦、土壇場で追いつき名古屋と引き分ける【Fリーグ2020-2021 ディビジョン1】

2月20日(土)、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場でFリーグ2020-2021 ディビジョン1「フウガドールすみだ vs. 名古屋オーシャンズ」が行われました。
 
フウガドールすみだ 4-4 名古屋オーシャンズ ▶▶▶試合ハイライト
 
これまで幾度となく「打倒・名古屋」を口にし、挑戦者として挑んできたすみだの須賀雄大監督のリーグ戦ラストマッチ。対する名古屋は既に優勝は決めていますが、2年ぶりに挑む全日本フットサル選手権大会との二冠を目指すためにも勝利で締めくくりたい大切な一戦を迎えました。これまでも記録や記憶に残る試合を繰り広げてきた両者の対戦は、攻守にわたりスピード感に溢れ、フットサルの魅力が詰まった展開となりました。序盤から積極的にゴールを狙い、名古屋が流れを引き寄せる中、試合を動かしたのはすみだでした。12分、鬼塚祥慶選手のアシストからゴール前に詰めていた岡村康平選手がゴールし先制に成功すると、そのわずか15秒後には名古屋の隙を突いた岡村選手が連続ゴールを挙げ一気に名古屋を突き放します。2点ビハインドの名古屋の仕掛ける攻撃も集中した守備で防ぐすみだは、カウンターから宮崎曉選手がゴールを挙げさらにリードを広げます。3点を追う名古屋は18分、八木聖人選手が左サイドからゴールを決め第1ピリオドを1-3で折り返しました。第2ピリオドでは一転、名古屋がペースを取り戻すと、24分、水谷颯真選手のループシュートで1点差に迫り、28分には自陣からのロングボールを受けた平田ネト アントニオ マサノリ選手がゴール。3-3の同点に追いつきます。攻勢を強める名古屋はキックインにダイレクトで合わせたオリベイラ アルトゥール選手のシュートでこの試合で初めてリードを奪い、そのまま試合は終盤に差し掛かります。1点を追うすみだは、まずは同点を狙い中田秀人選手をGKにパワープレーを開始。しかし、名古屋GK関口優志選手の好セーブに阻まれ、無情にも時間が経過していきます。このまま試合が終わるかに思えた残り5秒、左サイドでキックインを得たすみだはタイムアウトを獲得。すみだベンチではGK大黒章太郎選手が「これはあるよ!」と味方を鼓舞し、仲間をピッチに送り出しました。そうして迎えたタイムアウト明け、宮崎選手、鬼塚選手がフリーランをし、森村孝志選手がゴール前に向けて放ったキックインが名古屋FPに当たりゴールへ。名古屋のオウンゴールにより残り4秒ですみだが追いつく劇的な展開を見せた一戦は4-4で終了し、勝点1を分ける結果となりました。